2011年1月 館山若潮マラソン

6回目の館山若潮マラソンに出るため帰国。

夜行便で土曜日早朝に成田に着いて、その足で東京の知り合い宅のホームパーティーに参加、嬉しくて結構飲み食いしてしまう。夕方に宿泊場所の横浜の知人宅に移動、ここでもまた胃袋を膨らませてしまう。膨満感が止まらないここ数週間。

大会当日、ラン仲間と車で移動。海ほたるを越え、途中でたっぷりと朝食をとってマラソン会場へ。しかし、日本は寒い。
久しぶりのレースだし、眠いし寒いし、何をしていいのか分からないまま、会場についてもしばらく途方に暮れる、どんな格好で走ろうか。直前まで迷った挙句、今日入手した新しいTシャツと、これまた初装着のアームウォーマーで出走すること決定。寒くてアップする気にもなれず、そのままスタートまでテント内で待機。すっかり体が熱帯モードになってしまった。

午前10時スタート、ラインを切るまで1分以上かかる。その後少しだけ混雑していたけれど2、3kmでこなれてくる。しかし、胃袋はこなれない。今朝起きがけにおにぎり二つ頬張って、更にしっかり朝食を取って、なのにトイレに行けず、ずっとお腹が張っている。速く走ろうにもこれ以上スピードが出ない、という情けなさ。今日はずっとこのままか、途中で消化終わってラクになるのか、苦しいレースを予感させる始まり。

5km通過:23:59、予想の範囲。本日は特に目標もなし。出来たら3時間半を切りたいくらい。周りのペースもだいたい同じ、前を行く富士山の被り物をしたランナーとつかず離れず走る。その走る富士山への応援がすごい。「富士山がんばれ!」「日本一!」 なんだかうらやましい。自分もそろそろ被り物デビューか?

10km通過:46:52(5km:22:53)、ちょっとだけペースが上がった。出来ればこのペースのまま行きたいが体調からしてどうかなぁ、というかんじ。洲崎をぐるっとまわって15km通過:1:10:00(5km:23:08)、悪くない。そのまま単調なフラワーロードをひた走る。いつもならこのあたりで前を行くランナーを少しずつパスするのだが、今日は全くスピードにのれない。恥ずかしい話だがゲップばかり出る、早く消化が終わって欲しい。
20km通過:1:33:00(5km:23:00)。小用に行きたい。あと半分、我慢出来るかもしれないけど、ずっと気にして走るのはイヤだ。見つけたトイレに飛び込んで30秒以上ロスる。すぐに飛び出すも、なんだか足が動かない。ほんの短い時間しか止まってないのにそれでも体調に影響はあるものだろうか?


中間点:1:38:39。このままのペースなら3時間20分を切って11月の大田原マラソンの記録を上回れるが、今日はとてもそんな気がしない。橋の下をくぐって鋭角に左に曲がる山コースへ向かう道。そこでいつもどおり私設エイドでミカンを頂くが、口に入れても飲み込む気になれない、まだお腹が張っている、う~ん、苦しい。

25km通過:1:57:25(5km:24:25)、トイレを換算してもタイムが落ちてきた。コースは少々登っていたが、このあとはもっと登らされる。とにかくスピードが上がらず、いつもなら前のランナーを抜いていくのに、どちらかというと後続ランナーに抜かれることが多くなってきた。ペースが落ちてきているんだろうが、虚しい。抜かれるとはこんなにも虚しいことか。

30km:2:21:55(5km:24:30)、まったくスピードが上がらない。とにかく機械のように淡々と走るのみ、精神的に苦しい時間帯。上り坂がことのほかきつく感じる。調子よければ加速してカッカッと登って行くはずなのに。名物のおにぎりエイドもパス、まったく食欲が湧かない。エイドがあってもアクエリアスをちょっと口に含むくらい。寒くてずっと手袋をしてるので、水で顔や足を濡らすことも出来ない、というか億劫でそこまで体が動かない...

やっと山コースを終えて海沿いに戻ってくる。しかしここからまだ10kmもあるので油断はならない。何回も走っているので、上り下りを3、4回越えないと平坦なラストの直線には出ないのを知っている。
35km通過:2:47:06(5km:25:11)、おお、とうとう5分/kmを越えてしまった。もう自分がどんなスピードで、どんなフォームで走っているのかもわからない。きっとたらたらと走っているのだろう、後続に抜かれる。もういいです、好きにして下さい。こちらは足が動きません。あと7kmもあるのか、歩きそうだ...

もう苦しいのはイヤだからもっとゆっくり走ろうか、とわざわざ思わなくてもどんどん歩幅が小さくなっていく。肩が凝ってとても痛い。この新しいTシャツはLサイズなのに小さくてピチピチ。マレーシアで太った自分のせいだろうか?今日こんなに調子が悪い理由は何だろう? そればかりを考えて走った。切れそうな思いでやっとラストの坂を上り切ってラストの平坦な直線コースに入る。あと4km、考えごとはもう止めよう。頭を空にして苦しみを拒絶しよう。

40km通過:3:12:58(5km:25:52)、早く終わってくれ、と完全に終戦モード。あと1kmを切ってやっとペースを上げてへなちょこラストスパート。橋を過ぎて数人抜かして左折、砂利と砂と芝生の直線コースを走ってゴールへ。

ゴール:3:23:45(手元タイム)くらい。

やっと終わった。こんなに疲労困憊したレースはいつ以来だろうか。大田原では走り終わってもほとんど疲労感がなかったが今日の疲労はひどい。


参加賞のキャップを頂き、豚汁を食べて(これだけは食べられた)、すぐにT中君と二人でお風呂に直行、まだそれほど混んでいなくてラッキー。テントに戻って走友会の皆さんにご挨拶。そして会社のラン仲間も次々とゴールに帰ってくる。みんな集まったところでいつもの打ち上げ場所の寿司屋へ。ここの寿司は本当にうまい! でも食欲なくてあまり食べられない、けど食べた。また苦しくなった、学習能力ゼロ。写真はそこの寿司。日本人である喜びを感じられるお寿司屋さん。

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ということで、久々苦しみを味わったレースでした。
調子が悪かった原因は...
夜行便だったので寝不足、前日当日の食べ過ぎ(トイレにも行かなかった)、アップをしなかった(いつもしてないけど)。でも最大の原因は、やはり練習不足&体重オーバー。分かってます、自分でも分かっております。走っていても明らかに一般ランナーは細い、自分よりも体が細い。自分も数日したら(今週は日本に居るので食べたい物を食べたいだけ食べる)、節制を開始します。

次のレースは2月の香港フルマラソン、これはファンラン。そして3月の板橋Cityマラソン(旧荒川マラソン)、こちらは出走のメドは立っていないが、例年3月のこの時期に海外支店を呼んで東京でAnnual Meetingをやるので、たぶん出張とくっつけられるはず、と期待してます。その頃までには今はさむ~い日本も暖かくなってるといいなあ、と思う。とにかく「やっぱりフルマラソンをなめてはイカンな」と思い知らされたレースでした。

以下、手元のタイム。

0:23:59        5km
0:46:52   0:22:53  10km
1:10:00   0:23:08  15km
1:33:00   0:23:00  20km
1:38:39   0:05:39  中間点
1:57:25   0:18:46  25km
2:21:55   0:24:30  30km
2:47:06   0:25:11  35km
3:12:58   0:25:52  40km
3:23:45   0:10:47  ゴール(後半:1:45:06)