2011年8月 奥武蔵ウルトラマラソン 77km

1年ぶりの真夏の祭典、「奥武蔵ウルトラマラソン」に戻ってきました!

会場から車で30分くらいの川越市内で「ゼオン鉄人会」の皆さんと前泊、その前の日に夜行便でマレーシアから帰国したので寝不足ですぐ寝た、とはいかず、なぜか寝付けず。翌日は午前5時出発、朝食用にコンビニで買った、オニギリ、サンドイッチ、チョコレート、と調子にのって食べ過ぎた、これが失敗その一。

しかし今年は人数が多い。 例年800名くらいが定員だったはずが、パンフレットを見ると今年のエントリーは1370名! いやー、スタート地点の混み具合がすごい。

午前7時、後方からスタートするもランナーの数がすごくてマイペースで走れない。4.4kmの第一エイド「滝ノ入」は二重、三重のランナーで飲み物に手が届かない。「こんなコースだったかな?」と思いながら山に入るまでの距離稼ぎ(平地)コースを走るがとにかく蒸し暑い、早く涼しい山中に入りたい。

朝食の最後に食べた「チキンカツサンド」、これがまだ胃に残っている、何度もゲップが出る...久々のウルトラなので加減が分からず食べ過ぎたか、それともいつもの練習・実力不足か、自己最重量のせいか、体が動かない。

18.1km地点の「鎌北湖」エイドを越えて、いよいよ山中へ。いきなりの急坂は「戦略的歩き」で対応。こんな坂を走って登る実力は無い!結局全コース通して、上り坂は「戦略的に」歩いた。

23.5km地点「ユガテ」エイドでボランティアをしているM月さんの奥様に写真を撮っていただく。このエイドを出た頃からやっと胃がこなれ、少し走れるようになってきた。

気分が良くなってきたところで、暑い中でも快適に走れる新兵器を投入!キャップの後ろにピンで留めたネットの小物入れ(添付写真)、これにエイドでもらえる氷を入れてキャップを被ると、ちょうどうなじに氷が当たって超涼しい!気持ちいい! 実はコレ、昨年やっている人がいて「来年絶対ボクもやろう!」と決めていました。しかしこれほど効果があるとは。ネッククーラーやタオルを持っている人たち曰く、「氷が溶けてしまったら全然涼しくないし、水分吸ってるから重いし」とのことでしたが、このネットは軽いし、氷が溶ける前に落ちてしまうこともないし、素晴しい。複数のランナーから「いいなぁ、それ!」「来年やってもいいですか?」と声をかけてもらえた。昨年コレをボクに教えてくれたランナーさんに御礼を言いたくて探したけど、今年は見つからなかった、残念。

ということで、暑さ対策は出来た。上りは「戦略的歩き」で対応した。が、もう一つの失敗はシューズ選び。考えずに「軽めがいいかな」と思い、購入してからまだ履き慣れていないミズノのアミュレットで出走。しかし、上りはまだしも後半の負担のかかる下りで飛ばすとあっという間に爪がやられ、ちょっとシューズが濡れただけで足裏に水膨れが出来た...やはり重めでも自分の体重と実力を考慮してSafety Typeを履くべきだった。走りながら猛省。

例年とエイドの位置が変わっているところもあったせいか、山中でも「こんなコースだったっけか...」とすでに6回目にもかかわらず、いまだコースを把握していない。もうすぐ折り返しに入る手前のエイドかな、と思ったら実際はその2つも前のエイドだった...

大野エイドから丸山林道までの片道3km折り返しコースに入ったところで、鉄人会のA田さん、折り返し直前でボートマンさんとすれ違う。折り返しエイドのカキ氷はいつも食べない、すでに胃袋は過剰な水分摂取でタポタポだから。折り返して林道を戻り、2つ目の刈場坂エイドでボートマンさんに追い付く、本調子からほど遠いご様子、少しおしゃべり、近況報告しながら走る。

下りコースに入り、チキンカツも完全に消化され、空腹を感じたので、オニギリを頬張る。これが結構美味しくて2つ食べたらまた胸焼けが始まった。イカン、今日は学習能力ゼロ。下りは後ろから来る速いランナーにくっつかせてもらい、行けるところまで追う、というスタイルで少しでも早くゴールを目指す。特に女性ランナーは走るスピードがコンスタントなので、後ろについて走りやすかった。「しかし、このコースでこのままのペースでゴールまで行くのか...」と思いながらついていくも、下りで勢いが付きすぎてこちらが前に出てしまう。カッコ悪いのでそのままペースを維持。「次の上りで歩こう(=先に行ってもらおう)」と思ったのに、なぜかずっと平地か下りが続く...結局、次のエイドまでオーバーペースで走って一気にバテた、終戦

ユガテのエイドに戻ってノンアルコールビールを頂く、超旨い! そこから長い長い上りを歩いて山中ラストの清流エイドに辿り着く。その頃から強めの雨が降ってくる。例年この一気の下りはかっ飛びモードなのだが、すでに靴は濡れ、爪はつぶれ、足裏の水膨れは破れ、もはやブレーキかけながら、雨水の川をよけながら走るのみ。

山を下り終え、鎌北湖を越えてラストのエイドで本日何十回目かの水浴びをしてゴールに向かう。雨が止んだばかりで、道路から上がってくる熱気がすごい、まるでサウナ。

ゴールは手元タイムで、8時間44分。

昨年より30分も遅いけど、無事ゴール出来ただけで満足。暑いけどよく頑張ったな~、マレーシアで走ったことがアドバンテージになると思ったけど、日本の夏の暑さは東南アジアとなんら変わりません。それだけにネットの氷入れはサイコーでした。

ゴール後、鉄人会の仲間を待っていたら、ぐんぐんと雷雲が広がって空は真っ暗。そして大雨と雷、強風。しまいにはテントが吹っ飛んできた。雨脚が強いので体育館内に避難したら今度は雨漏りと停電。そんな中、ぐしょ濡れになったランナーが次々と帰ってくる。皆さん、お疲れ様です!

例年どおりの猛暑で楽しい奥武蔵ウルトラでした。
来年は8月以外の開催の可能性あり、とのことですが、個人的には引き続き8月にやって欲しいです!