2011年11月 Putrajaya Night Marathon

6月のKLマラソン以来のフル。村岡100km以降、本当に言い訳ヌキで多忙で多忙で、せっかくモチベーションが上がったのに全然練習出来ていなかった。プラス、自分の出張やマレーシア出張者対応で体重がまた自己ベストに戻ってしまった、あー...情けないです。

今週もずっと4時間睡眠の日が続いていたので、土曜日は朝一度起きたが用事を済ませてまた昼寝。夕方5時にH田さんに迎えに来ていただくまでしんどくて起き上がれなかった。車でKさんをホテルでピックアップ、この夏にマレーシアからインドに異動されたのですが、ちょうどマレーシア出張予定あり、とのことでこのマラソンにエントリーされていました。

会場のPutrajayaまで車で約30分。スタートは午後8時なので余裕を持って出走準備。ワタシは自宅での昼食後になにも摂っていなかったので、現地のローカルインド飯屋でNashi Goreng(焼き飯)を食べた(これがホント間違いだった)。

10kmとハーフは数千人エントリーしていたけどフルは1800人。スタート地点でいつものとおり、アフリカ系の賞金稼ぎランナー達を見かける。Kさんが話しかけたところ「全員ケニヤ出身」とのこと。仲間の誰かが入賞したら賞金を山分け、ただし入賞した本人の取り分は多め、など仲間うちでルールを決めているのだと勝手に推測する。今回の賞金は15万円程度だからたいしたことは無いけど、小遣い稼ぎの一貫なのでしょう。マレーシアのマラソン大会事務局としても痛しかゆしのところがあって、対策として「マレーシア人カテゴリー」と「外国人カテゴリー」で表彰枠をそれぞれ設けている。我々日本人は当然外国人枠で、あんなアフリカ系ランナーに勝てるわけがない!

ということでスタート、まわりのペースにつられて5分/kmで走ってしまうが、このコンディション(自己ベスト体重、練習不足、高湿度)でこのまま最後までいけるのだろうか? とりあえず体が動く間は自動操縦でいく。しかし直前に食べた焼き飯のせいか、お腹が苦しい。ゲップが止まらん、嫌な予感...

10km通過が50分18秒。体は重いけどまだ走れる。マレーシア人は意外に負けず嫌いでボクに追い付かれると、クッとスピードを上げる。しかし追い付くのは追い付く方が速いからであって、すぐまた並ぶ。するとまた逃げる。それを3、4回くらい繰り返すと向こうもバテてきてもう追い付いてこない。そうやって自らペースを乱してしまうと思うのだけれど...後先のことを考えるのがすごく苦手な人たち。

しかしこちらも今の自分としてはハイペースの5分/km、更にお腹が苦しい中でどこまでもつのか怪しくなってくる。エイドが3、4kmごとにあるのが有難い。水だけエイドと水&スポドリエイドが交互に続く。始めは立ち止まらずにコップだけつかんでサーっと駆け抜けたが、少しずつ足が止まり始める。

21km通過が1時間48分22秒。25kmが2時間10分26秒。標識が出たり出なかったりで、必ずしも5kmごとに無いため、タイムを計りづらい。

27kmあたりで後ろから来たKさんと同じ会社のS田さんに追い抜かれる。後ろ姿が軽い。「マラソンってやっぱり練習量と体重だよな...」と負け惜しみながらも痛感する。

30kmが2時間40分13秒、6分/kmまで落ちた。お腹が苦しいというか、痛い。ちょっと吐き気もしてきた。残り12km、つらい時間帯が続きそうだ。「もう今回はダメだな」と思ってとぼとぼ走っていたら結構な上り坂が出てきた。足が止まりかけたところで後ろから声がする。「Wrong Way !」 え、と思って振り向いたらどうやら道を間違えてしまい、側道を上っていたらしい。親切な中国系ランナーの皆さんが声をかけてくれたが、コースガイドのマレー系はまったく何も言ってくれない。「こいつら、何やってんだ」と逆恨みする。ま、ランナーはほぼ中国系、コースガイドはバイトで連れてこられたマレー系、100%やる気なしで突っ立っているか、携帯で電話しているか、車内や道端に座り込んでランナーなど見てもいない、という体たらく。この国の構図そのものであります。

ここで完全に気持ちが切れてしまい、ちょっとした上り坂で歩き始める。バンバン追い抜かれるだろうな、と思って振り向くも、もはやほとんどの皆さんも歩いている。

35km通過が3時間14分45秒、この5kmで35分くらいかかってしまった。ま、道も間違えちゃったし、しょーがない。前半のコースはアップダウンが激しくて消耗したけど、30kmを過ぎてからは薄暗い平坦な直線が延々と続いており、非常に単調。これも精神的には結構つらい。

40km通過が3時間50分36秒。とにかく早く終わって欲しい。

ゴールは4時間4分ジャストくらい。

水とメダルをもらって早々に駐車場に引き揚げた。

やはりフルマラソンはラクじゃない、ナメたらいかん、と痛感させられたレースでした。だいたい取り組み方がなっていない、自分。

体重オーバー
レース直前にほとんど走らなかった、刺激を入れられなかったこと
走る前に焼き飯を食べてお腹が膨らんでしまったこと
前半突っ込んでしまったこと
反省点はいくらでもありますが、ある意味いい経験になったかもしれません。どうもウルトラに比べるとフルは距離が体に合わないのか、何も考えずに走ってしまい、あとで痛い目に遭うことが多い。

次は月末のハーフ、来月のハーフ&ペナンブリッジ フルマラソン。ペナンではもうちょっとラクに走って最低4時間は切りたいと思います。が、多忙な仕事のこともあるし、時間管理にしたってもはや自分じゃどうしようも出来ないところもあるので、一体どうなるかな、というかんじです...

ゆっくりでもいいからもっと頻繁に走ろう! 走って嫌なことはとりあえず忘れて、Positiveに。