2012年8月 奥武蔵ウルトラマラソン 78km

7回目の奥武蔵ウルトラマラソン、無事完走しました。

レース直前まで夏風邪や下痢に悩まされ、おそるおそるの出走でした。「走れば案外治るんじゃないの?」と言われ、そうかも、と思いましたが現実はそれほど甘くはありませんでした。

有難いことに今回からゼッケンが事前配布となり、当日の朝に川越のホテルから現地へ。何故かいつものグランドが駐車場として使えず公園の裏に車を停めることとなりすでに大渋滞。スタートに間に合わなかった人が結構いたかもしれません。

レース後に当日の夜行便で羽田からマレーシアに戻る予定のため旅行カバン持参で参加。必要最低限の荷物だけ持って駐車場から体育館に移動して着替え。オクムはエイドが充実しているためいつも必携のウェストバッグは持たず。ウェアは「小金井公園走友会」のものにしようかと思いましたが、体調がたいちょうよろしくないためテレテレ歩いて走友会の名前を汚してはいけない、と思って普通のノースリーブに決定。

スタート前に佐渡ヶ島206kmマラニックで会った方々、宮城UMCの方、ボートマンさんなどに遭遇、挨拶をかわしました。

今年からコース変更、本線に入る前に下界コース25kmを走る。昨年に比べて延びたのは1kmだけでしたが、アップダウンがきつく猛暑のせいもあり、かなり厳しくなった印象でした。おまけにダートまであって「いつのまにトレイルレース?」とびっくり。ここでとばしたランナーはあとでかなりのダメージを受けたはず。実際、最初の25kmは鈍腹痛のせいでおそるおそるの走りとなり、ペースもあげられず平地で何人にも追い抜かれました。「なんでこんなに抜かれるんだろう」とローテンションで走る...おまけにエイドは大混雑、お腹を思いやるあまり飲み物を控えたため早くも脱水気味。気温は上がるもテンション上がらず、なんだかこのまま走るのを止めてクーラーのきいた部屋で横になりたい気分。やばいっす。

それでもなんとか踏ん張って奥武蔵本線へ。入り口のトイレで思わずギョッとした、まるで赤ワインのような血尿。うーむ、自分史上こんなのは初めて。一瞬リタイアが頭をよぎるも、足はまだ動くみたい。よし、このまま行こう。

きつい登り坂はお待ちかねのウォーキングタイム。ただし長い間は歩かず、10秒歩いたら走る、日向になったら走る、とメリハリをつけて進む。

GARMIN持参だけど8時間も電池がもたないと聞いていたのでストップウォッチは使わず時計としてのみ使う。ここまでほぼ6分/kmで進んできたが、上り坂が増えるにつれて遅れだす。いいさ、目標は完走さ、出来れば10時間以内。今のところ鈍痛はあるもののお腹は爆発していない。ウェストバッグなしで走るのは気持ちがいい。各エイドでこまめに水分補給、ただしガブ飲み禁物。胃袋がガボンガボンいいだしたらゲームオーバーになってしまう。食事もこまめにパンやおにぎりなど炭水化物摂取。好物のキュウリ、グレープフルーツも欠かせない。自分との相性からミルクコーヒーと緑茶は飲まない。とにかくお腹を気づかってチョコッとずつ摂取するのがポイント。ただし摂取が少な過ぎると熱中症が待っている、そのバランスが難しい。

写真にあるとおり、今年も持参しました秘密兵器アイスネット(本当は100円ショップで買った文具入れ?)。本線に入ってからエイドで氷を頂いて、キャップ後頭部ネットに入れて走る。それがうなじにあたって気持ちいぃ~! カランカランと氷どうしが当たる音を響かせながら前のランナーをパスしていく。このおかげでオーバーヒートとは今年も無縁でした。し、しかし途中でジッパーの持つところ2つが相次いで取れました。1年間放っておいたから錆びたのか?さすが100円ショップ品、それもマレーシアにて購入。しょうがないから爪で丁寧に開け閉め、時間かかったわ~。買い換えないと。

さすがに7回目でコースもほぼ頭に入っており、一つ一つ見覚えのあるエイドをこなしていく。今年はコース変更されたせいで、最後の折り返しが少し手前に変更。その折り返し手前でゼオン鉄人会のA田さんとすれ違う。その差はちょうど5分。調子のよろしくないこちらとたいして差がないということは、今日はあちらも調子が悪いのか?これで少し元気が出て頑張った。折り返し地点の水着美女やカキ氷の誘惑にも負けずさっとエイドを出発。少し飛ばし目に走る。折り返し後、鉄人会のY田さん、O澤さん、K島さん、M月さん、H井君と立て続けにすれ違う。

そしてやっと途中のエイドでA田さんに追い付く。しばらく併走、顔振ASを過ぎたあたりで先行させてもらった。下りはひたすらかっ飛ばし。「足裏に衝撃のある走りをすると、ヘモグロビンだかが壊れて血尿が出る」と聞いたことがあったので、走りながらそれが気になりはしたけど、腹痛以外は問題なかったので走れるペースでとにかく走る。上りはすぐ歩いたけど長くは歩かず、走って歩いて、をひたすら繰り返して前のランナーをパス。途中何度目かのトイレに寄るが、やはりワインレッド。白ワインなら問題なし、せめてロゼならば...なんだか急所にまで鈍痛を感じ始める。早くゴールして大量の水分を摂った方がよさそうだ。

途中のエイドでノンアルコールビールがふるまわれていたが、ここはお腹の調子を重視、グッとこらえてアクエリアスとコーラのブレンドで我慢。今までで一番暑かったかもしれない、そのせいか各エイドに置いてある飲み物や食べ物のうち日向に置いてあるものはすっかり暑くなっていた。ホットアクエリアスは初めての経験ながらも胃袋に優しかった。アンパンは外側がベイクされてカチカチになっていた。そんなB級グルメもまた楽しい。

清流エイドからの急降下ルートをかっ飛ばして下界に出た途端に道路から熱気が立ち込める...そこからは多少ペースを落としつつ、最後の鎌北湖ASで少し休んで残り約2km、ゴールまで歩かず走る。

ゴールタイムは昨年77kmよりも何故か速い 8時間36分37秒。

完走出来たし、これなら夜行便に十分間に合う。満足でした。
ゴールして外の水道で水浴び、気持ちいぃー! あとはビール飲料をいただいて皆さんのゴールをのんびり待つ。午後6時まで待って皆さんにお別れを告げてバスで東上線の駅まで移動。無事に羽田空港に辿り着きました。

今回は走る前に体調を崩してしまい、結構シリアスな状態で迎えた真夏の祭典オクムでしたが、走ってみればお腹はなんとかもってくれてそれほどダメージもなく完走出来ました。正直、最初の25kmでかなりテンション下がりましたが、本線まで我慢したことでなんとかなりました。

キレイな話ではありませんが、下痢だ、血尿だ、とスカトロチックな問題にも悩まされました。

今年からきつくなったコース、地球温暖化のせいかどんどん暑くなる気候、果たして来年からどうなるのか分かりませんが、7回も完走したのですからあと3回完走して奥武蔵WIND(グリーンナンバー)を獲得したいと思います。

来年までにはしっかり体重減らして、もっと強気に走れればな、と思います。

あー、夏が終わった。青春が...現実が...早く来年にならんかな...