2013年7月 奥武蔵ウルトラマラソン 78km

今年もやってまいりました、真夏の祭典オクム!
今年で8回目の挑戦となります。

前日に「ゼオン鉄人会」の仲間と川越市内のホテルに宿泊。ゼッケンは事前送付=当日受付不要なのでとっても便利。今年はいつものグラウンドが駐車場として開放されていたので駐車もスムーズでした。

午前7時のスタートまでゆっくりと準備。格好は、肩こりを避けるため上は小金井公園走友会のランシャツ、下はランパン。帽子にいつもの氷入れ袋を装着。シューズはアシックス・サロマのピンク。

ゼオン鉄人会」の仲間はみんな足首をひねった、とか膝が痛い、などで本調子からは程遠い状態。自分の目標は6分/kmペース切り=7時間48分切り。そして登り坂も含めて全行程で歩かないこと。今回初めてスタート時点に前方に並びました。

スタートして集団内で走るも5分30秒/kmを切るペース、これにはついていかないよう自重。結構な人数に追い抜かれるも我慢ガマン、とにかくイーブンペースを心がける。計算としては下道23kmで5分の貯金、奥武蔵本道の上りでマイナス5分、本道下りで貯金5分くらい出来ればいいかな、と甘い見積もり。

奥武蔵名物の豪華エイドは健在なるも、日本に来てから調子に乗って食べ過ぎなので(いつもの自滅パターン)、飲み物も食べ物も控え、エイドで立ち止まらずに走る。
10km通過:55分18秒。おっと、本当にこんな速く走ったか?まだまわりに引っ張られているみたいだ。

天候は晴れ、気温と湿度はそれなりに高いが、昨年よりは走りやすい気がする。下りで何人ものランナーに抜かれ、思わず自分も飛ばしたくなるけどまだ我慢ガマン、先はあまりに長い。と言いつつ、長い下りでフリーフォール走り、思わず飛ばしてしまう。
20km通過:1時間49分。なんだかんだで下りで飛ばし過ぎた。貯金が約10分出来たのは有難いけど、あとで足に来ないかどうか心配...

本線直前のトイレに入る。昨年この場で血尿を見つけて驚いたことを思い出す。と、坂を上り始めたところで後ろからすごい勢いでランナーが追い付いてくる。「すごいな」と思いながら振り向いたら、な、なんと小金井公園走友会の○山さんではありませんか!「お、お久しぶり...」ジョグノで私がオクムに出ることを知って応援に来てくれたそうです。遠路はるばる有難うございます!
渡されたジュースを頂きながらオクムで最もきつい登り坂を歩かずに上る。二人で走りながら近況報告し合い、おしゃべりしながら難関を越える。有難いことに結局○山さんは30km地点まで伴走してくれました。

30km通過:2時間52分。残り8分の貯金を折り返しまでは使い果たさぬよう頑張りたい。さすがにこのペースで走るランナーの皆さんは登り坂でも誰も歩いていない。前後にそれほど人もおらず、追い抜いたり追い抜かれることもあまりないまま淡々と走る。ザック姿のトレッカーが結構歩いており、都度応援してくれる。けど、こちらはしゃべる余裕はないので笑顔で返した(つもり)。

40km通過:3時間55分。上りがきついあたりだったから貯金食いつぶしはしょうがない。幸いにも足はまだ動く。しかしお腹の調子がいまいちなので、飲み物はスポドリのみ。たまにコーラを飲むとそれさえもお腹に響く。食べ物は、こまめにパンを取り、あとはキュウリの味噌漬け、これが旨い!
ここまでエイドでの氷サービスは、敢えて出し惜しみされていた感があったけど、昼間になってかなり暑くなってきたためか、やっと氷をもらえるようになってきた。ので、喜んでキャップにつけた氷入れに入れて冷感を楽しむ。これがないと頭がオーバーヒートしてしまうんですよ。

さすがに8回も走ると何となくコースを覚えており、次はこんなエイドだったような...と記憶を探りながら走れる。折り返し直前のエイドに到着してちょっとほっとした。とりあえずここまで目標のペースを維持して無事に走れたのはよかった。空に少し雲が広がり、木陰は少し涼しくて走りやすい条件となった。

昨年から以前より手前になった折り返し地点のエイドに着いてもスポドリだけもらってすぐに折り返す。「ゼオン鉄人会」の仲間とどこですれ違うかでお互いの距離が分かるため、気分的になんとなく急ぎたくなる。が、さすがにちょっと足に来ているので立ち止まってストレッチを繰り返した。しかしまわりのランナーは皆、エイドに長居もせずにさっさと出発してしまう。

50km通過:4時間55分。折り返していまだ貯金があるのは心強い。ここからの下りは意識して飛ばす。大野AS手前でO橋さんとすれ違う、15分ほどの差か。そのあと順番に「ゼオン鉄人会」の仲間たちとすれ違っていく。下りは少し飛ばし、平地も5分30秒/kmくらいのペースのランナーに引っ張られ、少し息のあがる走りが続く。と思ったけど、やはり続かない。このままではつぶれてしまうのでペースダウン、自重する。かなり疲労を感じてきた。

60km通過:5時間55分くらいか。GARMINの電池が切れてきたため50km地点でストップウォッチを止めた。あと18km、まだきつい登り坂が2ヶ所残っている。これを歩かずに上れるか...と、ここでMさん&H井君、そしてJKさんとすれ違う。大丈夫か、みんなオクム完走経験は多数あれど、この時間にこの位置では、はっきり言って後半かなりきついと思う。特にMさんは完走9回で、10回=奥武蔵ウインド=グリーンゼッケンにリーチをかけつつ、ここ2回ほど体調不良でDNFが続いており、今年にかける意気込みは強かったはずなのだが...

70km通過:6時間53分くらい。とりあえず歩かずに走り続けているが、エイドで止まる時間が長くなってきた。頭から被り水をかけてもらい、二の腕や太ももを濡らし、スポドリを2杯飲んで、ふーっと一息つく。気分転換におしゃべりする時間も増えた。折り返してからは食欲がないが、たまに無理してパンを流し込む。コース上で追い抜いたランナーに、エイド休憩中に置いて行かれ、同じランナーを何度も追い抜く、ということを繰り返した。
長い登りの直前にあるユガテASでノンアルビールを勧められる。「お腹の調子が悪いので...」と言いながらちょっとだけコップに入れてもらう。旨い! 結局2杯飲んでもうた。

そして最後の難関=長い登り坂に挑む。少しリフレッシュ出来たせいか、なんとか走り続けられる、前を歩いているランナーを少しずつ拾っていく。登り坂の頂上で応援している人が「これでもうゴールまで上りはありませんよ」と教えてくれたのは本当に嬉しかった。これでギアが入れ替わった。下り坂に入って俄然かっ飛びモード全開!スパタン、スパタンと駆け下りていく。しかしシューズが合わないのか、着地するたびにつま先が痛む。これは選択ミスだった、と今更ながら悔やむ。

長い下り坂を終えて下界に降り立ったところで○山さんが待ってくれていた。コーラを準備してくれていたけど、申し訳ないことにもはや立ち止まれず、「ゴールで会いましょう!」とそのまま鎌北湖沿いをかっ飛ばす。ラストのエイドでスポドリ1杯だけ一気飲みして飛び出す。30mくらい前にいるランナーが落ちてこないので意を決してペースアップ、自分的には4分台/kmまで上げたつもり。トレミのスピード練習がここにきて成果を見せたのか、そのままのペースで走り続けられる。残り2km未満、ペースを落とさぬよう一心不乱に走る。あとで聞いたのだけれど、ゴール前1km地点で知り合いに応援してもらっていたのにまったく耳に入らなかった。ゴメンなさい。

ゴールタイムは、7時間33分53秒。

目標の7時間48分を切ることが出来た。昨年の記録よりも1時間以上も速い!
というか、70km地点で貯金が7分くらいだったのに、最後の8kmで更に約7分も貯金出来たのならすごい(か、コースの距離表示が多少ずれているのか...)。

ゴールしてとりあえずタダのビールを頂き、そのままボランティアのマッサージ(今年から?)に直行。医科大学生たちが10分無料のサービスで、汗臭い我々の痛みを癒してくれる。君らは天使だ!

午後5時過ぎまでのんびりとおしゃべりしながら仲間たちのゴールを待った。その後、○山さんの車で送ってもらい、夕食後に東京駅のホテルに無事投宿することが出来ました。

帰路、電話で聞いたところ「ゼオン鉄人会」の仲間たちは全員無事完走したとのこと。とりわけ10回にリーチがかかっていたMさんは制限時間の午後7時まで残り3分ほどで感動のゴールを果たしたそうです。その場に立ち会えなかったのは本当に残念でしたが、全員完走は嬉しかった。

ということで、天候的には最後までゲリラ豪雨にも見舞われず、自分の目標タイムも達成、仲間全員完走、ということで、非常に満足なオクムとなりました。

来年はさらにもうちょっと楽に速く走れたらいいな、と思います。