2014年3月 Brooks Half Marathon

Brooks Half Marathon出走しました。
考えるとマレーシア国内のレースは3ヵ月ぶり、なんだかすっかりモチベーションが下がってしまった。ので、他のランナーに揉まれて気持ちをキープするために出走を決めました。

しかし、今マレーシアはずっと雨が降らず深刻な水不足。そしてヘイズ(煤煙)がひどく、レース当日の朝もひどいもやで視界が悪い。

それと、MH370便。昨日消息を絶ってしまったKL発、北京行きのマレーシア航空のこと。この事件が心に引っ掛かったままで、こんなときに走っていいのか、いやむしろ何千人ものランナー仲間と気持ちを共有しながら走るべきか、一人で悶々としていました。

レース会場はいつもどおりの雰囲気でしたが、(たぶん)国歌が流れ、そのときだけは皆さん直立不動でした。これはワタシにとっては初めての経験で(タイではあるけど)、おそらくMH370便への祈りのためだったと思います。レース中も「Pray for MH370」とか「Run for MH370」というメッセージをつけて走っているランナーを見かけました。

足の調子は相変わらずなので本日はファンラン、目標タイムは6分/km未満の2時間切り。ということでほぼ最後尾からスタート。号砲が鳴ってからのろのろ歩き出してラインを越えたのが1分40秒後くらい。そこから道路に出るまでまた歩かされ、やっと走りだすも前がブロックされててまったくペースが上がりません。

2km通過が15分強、あちゃー、さすがに遅い。それでも黙々と周りのペースに合わせて走らざるを得ない。空気が汚れているせいか、咳をするランナーが多かった気がする。どこか重い空気、それはヘイズのせいと、今も安否が分からないMH370便のせいかも。

3kmくらいから少し空いてきたので5分台までペースを上げる。「苦しいのはイヤ!」と思い、そうならないペースを心掛けて走る。

10km手前あたりで高架の下を走っていたら突然自分のエリアの街灯が消えて真っ暗になる、前後のランナーから驚きの声が上がる。足元が見えないのでどうしてもペースを落とさざるを得ない。たまに後ろからくる車のライトをたよりに走る。数百メートル走った先ではまたライトが点いており事なきを得る。なんだったのだろう...

10km表示の通過タイムが1時間。でも手元の時計は約11kmを示していた。みんなも同じことを言っていたので、10km表示位置が正しくなかったと思う。ということで最初の11kmの通過タイムがちょうど1時間。

そこからまた5分台で走っていたらコース唯一の折り返しがあり、そこで走馬会のOさんを発見。声をかける。彼を見つけてスイッチが入った。上り坂だったけどペースを上げ、今度は下って折り返し。この距離だと1km以上は差がついただろう。ということは約5分の差。残り8kmだとして1kmで40秒/kmくらい詰めないと追い付かない。

そこから4分30秒/kmを切るペースまで引き上げて爆走。足裏痛いけどスピードアップして前を行くランナーをどんどん追い抜くのは気持ちがいい。苦しくなる直前を維持してひたすら前を追う。

昨年と走っている場所はほぼ同じだけど、走る順番などコースは大幅に入れ替わっている。昨年よりもアップダウンが少ないような気がするけど、大気状態は格段に悪い。

かなり追い上げたつもりでも結局Oさんには追い付けず、ゴールタイムは1時間45分くらい。ということは、後半の10kmは45分で走れたことになる。それは収穫。 それでも入賞した昨年のタイムと比べると15分も遅い…

ゴール後は走馬会の皆さんや、いろんなレースで見知ったローカルや欧米系ランナーの皆さんとおしゃべりしてから帰宅⇒プール直行。MH370はまだ行方不明...