2015年12月 防府マラソン

昨年に続いて2度目の防府マラソン。レース前の1週間が出張+飲み会続きで強制カーボローディング状態(昨年も同じことを書いていた...)。移動日の土曜日はかなり疲労感が溜まってだるく、午前中に家事を終えて昼寝1時間だけしてから出発。
今回はマレーシアでのラン仲間の皆さんと一緒に参加、徳山にて再会を喜びマラソン談義に花を咲かせました。やっぱり単独参加よりも団体の方が何倍も楽しい!

レース当日は山口県が地元の仲間の車でラクラク会場に移動。2時間前に入っておしゃべりしながらゆっくり準備。スタートは12時2分(2分なのはテレビ中継のためらしい)で、昨年は何も食べずに走って撃沈したので、今年はレース前にしっかり食べておく。控室の体育館は暖房がきいており、あったかくてとても快適。出走者が3000人未満のためトイレも混んでない。今の日本ではこういう大会はほぼ皆無であるため、防府にはこのままで残って欲しいと切に願う。
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天候は薄曇りで風もほとんどなし。走ってみて思ったけれど、今まで数十回フルマラソン出走した中でベストコンディション、言い訳のきかない好条件でした。走る格好は、ランシャツ+アームウォーマー(一度も上げ下げすることはなかった)、下はアンダー+タイツ+ランパン(飴とスポーツ羊羹を入れておくポケットが欲しかった)。動きづらいかな、と思ったけれど走り出せば暑さも含めてさほど気にならず。それとキャップ+手袋。シューズは初のターサージール。期待のターサーでしたが、後半シューズの中で足が擦れて左足に水膨れ、そして中指の爪がやられてかなりの痛みに苦しみました。紐がゆるかったのか、今の自分の体重にはちょっとソ-ルが薄いのか、次回のフルでも履くかは悩むところ。

さて、スタート直前に自分のゼッケン番号のエリアに入って号砲を待つ。本日の目標タイムは最低限3時間10分切り。あわよくば3時間5分を切っての自己ベスト達成、これは今の体重からしてちょっと高望みか。
直前にかなり前後左右にスペースを詰めて並ばされたせいか、スタートしてからも自分の歩幅で走れず、2kmくらいまではぶつかりそうな渋滞の中を走る。大外からダッシュしていくランナーもいて、その人達について行ってもよかったかもしれない。
今回はラン仲間4人で一緒に走って交替で風よけをしながら走る作戦だったけれど、スタートであっさりばらけてしまい、結局Hさんと二人だけで併走。とりあえず4分20-25秒/kmペースを維持しながら渋滞の中を走る。ついた集団が遅すぎると思えば二人で前に出て、更に前の集団を追いかける。最初は少し風があったため、なるたけ集団の中で走ってスタミナ温存する作戦。一方で微妙にペースが上がらずストレスを感じる。さっさと前に出たい気持ちもあったけれどまだ前半なので自重。

スタートから工場エリアを2周して会場のソルトアリーナに二度戻った後、いよいよ市街地に出ていく。集団がじりじりとペースを落としていくのに耐えられず、そのあたりから集団を抜け出して目の前のペースの速い人を追って、次々と風よけを変えながら走っていく。

中間点の通過タイムが1時間33分くらい。これじゃちょっと3時間5分切りはきつい、やはりもう少し早めにペースを上げるべきだったか、と悔やむも一方で変にペースを上げ下げしてしまってバテるのも怖いところ。
中間点のすぐ先に英雲荘という建物があって、その真下の公園が萩往還140kmコースのチェックポイント。そこを越えて太鼓の応援団を右に見ながら線路をくぐって左折すると防府駅前。昨年はこのあたりでトップの川内選手とすれ違ったけれど、今年はまだトップは来ない。24kmあたりで先導車がやって来て、トップを見るとなんと藤原新選手。真っ黒に日焼けした精悍な姿。その10-20mくらい後ろをものすごく苦しそうな表情の川内選手と他のランナーが追いかけていく。藤原選手の姿が格好よくて感動。その勢いを自分ももらって走ろう、とポケットのスポーツ羊羹をかじってみるも、そんな急にペースは上がらない。

26km過ぎに左折して30kmの折り返し地点を目指す。昨年も走っているので折り返しが見えなくても焦りはしないけれど、どうもこのあたりでペースが上がらず少しもがいたような走りになるのが自分でも分かる。すれ違うランナーの数が非常に多くなり、ちょうどサブ3を目指しているらしき集団がやって来た。
折り返して30km地点を通過。有難いことに疲労感はなく、ここから気持ちを切り替えて「残り10kmのペース走」のつもりで走ることにする(実際は12kmだけれど)。いつもの長居公園の練習会と同じと思えばいけそうな気がした。とにかくズルズルとペースが落ちないように意識して全身を動かして走る。競り合うランナーがいれば迷うことなく抜いていく。植松跨線橋を越えて右折、県道187号線に戻ったところで最後尾ランナーのすぐ後ろを収容車が追走しているのを見た。あれは走りづらいだろうなぁ。

しかし、自分では結構走れているつもりなのにGPSを見るとそれほどペースが上がらない。シューズの中で左足が滑って水膨れが出来つつあるのが分かる。中指の爪がつぶれてかなり痛い。せっかくのターサーだけれど、うまく足に合わなかった。もっと履き慣らしてからレースに出るべきだったのかもしれない。もはや泣き言をいっても始まらないので、とにかくひたすら前を追う、気持ちだけはペース走のつもりでひた走る。39km地点でラン仲間のトップに追い付いて、そこから逃げモードに入って少しペースが上がる。なんとか3時間5分台で入りたい!という思いで走るもちょっと厳しいか。ラスト1kmでゴール地点が見えてくる。競技場手前を左折、去年はこのへんでもう7分/km近くまでペースが落ちて、お年寄りランナーに抜かれたことを思い出す。競技場に向かって今度は右折、ゲートが見えてくるも、あー、思ったよりもゴールまでが結構遠い。ここで時計が目に入って5分切りを観念。競技場をほぼ一周してゴールへ。

タイムはグロスで3時間6分38秒、ネットで3時間6分12秒。

終わってみればセカンドベスト。最低目標の10分切りが出来たのは良かったけれど、もう少し早いうちからペース上げておけばまた違った展開になっていたかもしれない、と考えさせられたレースでもありました。でも、サブ3を達成するためのヒントや課題みたいなものは今回掴めたと思います。もっとまじめに本気で取り組まないといけない、ということが。

防府マラソンはコースが単調なので、もう今年で終わりにしよう(来年12月は奈良か青島太平洋を走ろう!)と考えていたけれど、来シーズンこそサブ3を達成するのであれば、それはやはりここ防府が最適ではないだろうか、とあらためて思いました。スタート直後の渋滞はひどかったけれど、コースはフラット、12月という季節、スタート時間、レース前の快適な環境、これらが整っているのは非常に魅力的。

まぁ、まだゆっくり考える時間があるので、今は(気乗りしない)スピード練習を重ねながら体重を落とすことだけに注力します。今回は大小トイレも行かず、最近苦しんできた左肩痛も発症せずに済みました。走り終えて、結果オーライでほっとしました。

以下、手元GPSのラップタイム。ところどころ計算が合わないのはいつものことで、とりあえず各5kmで見れば、ほとんどペース変わらずに走れました。上を目指すにはこれをもうちょっと底上げしないといけないわけで...(苦笑)。
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4:43-4:25-4:22-4:25-4:25 22:22(5km)
4:24-4:21-4:22-4:19-4:17 21:47/44:09(10km)
4:21-4:18-4:19-4:24-4:23 21:47/1:05:56(15km)
4:22-4:20-4:23-4:20-4:21 21:48/1:27:44(20km)
4:17-4:23-4:25-4:23-4:19 21:50/1:49:34(25km)
4:22-4:21-4:25-4:28-4:27 22:05/2:11:39(30km)
4:21-4:21-4:22-4:25-4:25 21:56/2:33:35(35km)
4:25-4:29-4:25-4:20-4:16 22:01/2:55:36(40km)
4:19-4:20-1:22 10:01(42.195km)