2017年3月 鳥取マラソン

鳥取マラソン、久々痛い目に遭いました。

大阪から高速バスで移動。鳥取駅から会場近くの田舎の良い感じのお宿まではローカルバスで移動。時間があったのでお宿からスタート会場まで歩くも「これが明日マラソンがスタートする場所なの?」というくらい閑散としている、前日受付が無いだけあってランナーが一人もおらず着替えテントと仮設トイレしか置いてない。作業中のおじさんに「まだ準備中ですか?」と尋ねると「もう準備完了だよ」と言われた...鳥取だけに砂のモニュメントがあったのがまだ救いか。 

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鳥取砂丘に立ち寄って宿に戻る。夕飯なしなので一人で食べていたらお宿のオーナーのおばあさんに呼ばれて一緒に食事を頂く。夜中、民宿の部屋が寒すぎて目が覚める。ダウンまで着込んで寝たがそれでもまだ寒い。ノドを痛めないよう暖房を消していたが背に腹は代えられない、仕方なく暖房を着けると今度は音がものスゴくて寝られない。ガタガタ、プシューと定期的に音を立てる暖房の振動が耳を当てると枕にまで伝わってくる。余計に寝られません…。ま、萩往還の徹夜ランの練習、と前向きに考えるしかないか。


結局たいして寝られないまま朝を迎え、コンビニパンとオニギリを食べてスタート会場まで歩く。天気は快晴、芝生広場にシートを敷いてゆるゆると準備。ゲストで地元倉吉市出身、この前の東京マラソンを走ったタレント?の西谷綾子さんが来ていた。
さてスタートは10-15分おきくらいの目標タイムに合わせてグループごとに並ぶ仕組み。自己申告なので結構好き勝手なグループに並べる今時珍しいユルさ。ワタシもしっかりとサブ3に並ばせて頂く。と、ワタシの前のお揃いTシャツ三人組は明らかにサブ3とはほど遠い体型、背中には「Beer&Run」と書いてある。走るよりもビールのイッキ飲みの方が速そうですけど大丈夫ですか?
午前9時の号砲で走り出すと三人組のペースが案の定遅く、後方からのプレッシャーもあり危なく突っ掛けそうになるも間一髪側道から追い抜く。これもご愛敬、人数が少ないので渋滞することなくのっけから自分の好きなペースで走れる。長い上り坂を勢いよくガーっと登り、鳥取砂丘入口を越えてからの下り坂をグーっと駆け下る。スタート地点から海の向こうに雪を被った中国地方最高峰の大山が綺麗に見えてテンション上がる。


5㎞通過が20分48秒、おいおい身の程わきまえないと後で痛い目に遭うぞ!と思いながらも、まぁいいや、今日は特に目標もないし、苦しくなったら4分半まで落とせばいい、と馬なりで走る。
と、10㎞を越えた辺りからもう苦しくなって集団から離される。後ろから別の大集団が追い付いてきて吸収される。ペースが4分12-15秒くらいでどうやらこれがサブ3チームらしい。ありがたくこの集団についていくも、両足がどうにも上がらない。脇腹下の臀部、太もも、膝上周辺、すべて潤滑油の切れたようにギシギシと擦れて可動域が広がらない。今日はダメだわ、と自分にしては珍しく早々に気持ちがキレて15㎞地点で自らペース落として集団から離れる。あとはもうひたすら4分半で走ろう、と思ったが世の中そうも甘くはない。


中間点の通過が1時間31分30秒、とこのタイムは悪くないが既にペースはガタ落ち、落城寸前のキロ5。もういいや、と開き直って途中エイドで鳥取名物の梨を摘まむも缶詰なのか食感が桃のようで残念ながら美味しくなかった。シーズンじゃないから仕方ないか。食べたら復活するかも、と淡い期待を寄せてオニギリを貰うと「これも食べて!」と、らっきょうも頂く。それらをまとめてスポドリで流し込むと微妙な味が口に広がる…。


あー、もう今日は本当にダメだ。気分転換にダメな理由はいったい何だろうと考えてみる。寝不足か、練習不足&夜の飲み会連チャンのせいか、金曜日からトイレ対策で断水したせいで脱水になったか。エイドの数は十分あって、むしろ積極的に給水して胃が少しタプタプしてるくらいなのに。
両太ももが激しくつっている。めったに足がつることはないので余程疲れているのか、走り方が悪いのか。35㎞地点辺り、とうとう上り坂の手前で立ち止まる。フルで立ち止まってしまった…。橋の欄干に捕まって膝を曲げて太ももを伸ばす、と今度はハムストリングがベコッと凹んでつりそうになり、慌てて手を離す、危機一髪…。
もうそこからは無理せずテレテレとゴールだけを目指す。38㎞地点を越えた辺りでとても人の良さそうなスタッフのおじさんから「あと5㎞!」と声をかけられ、少しだけイラッとしたが(ごめんなさい)やり過ごす。


ゴール地点のスタジアムに入り、ラスト直線のゲストとのハイタッチはタイミング合わず、そのままゴールに駆け込む。

ゴールタイムは3時間21分35秒、後半のダメダメを考慮すれば、御の字のタイムか。
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久しぶりにマラソンの難しさをしこたま味わったつらいレースになってしまった。何度走っても難しい。


ゴール後はさっくり着替えて、村上水産の無料トン汁を頂いて、シャトルバスで鳥取駅に戻り、駅近の温泉に入ってからバスで帰阪。そういえば記録証をもらったら「当たりです」と言われ、裏を見ると何やら書いてあって景品を頂いた。一等賞は松葉ガニだった。
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鳥取マラソン、天気は快晴文句なし、ちょっと暑かったくらい。途中雪山が遠くに見えて景色の良い所あり。コースは確かに坂が多いかもしれないが、12月の奈良マラソンよりはマシでしょう(笑)。フルにしてはエイド数は十分あり、給食種類も結構あったけれど、自分は不調であまり食べられず勿体ないことをした。応援に派手さはないものの、地元の皆さんが沿道から温かく応援してくれたのが嬉しかった。ランナー数が3000人台と少ないこともあり運営もスムーズで好感持てました。


前日受付なく、ランナー数も少なく、関西から片道3時間で来られるお手軽な大会です。お祭り的な派手さを求める方には物足りないでしょうが、むしろ派手さを求めずストレスなく参加したい方には自信をもってお勧めします。

  • コース:★★ ごく普通。当日お天気よくて海向こうに雪景色の大山が見えた。坂はそこそこ多いかも。
  • エイド:★★★ フルにしてはエイド数もメニューも多かった。
  • 応援:★★★ 鳴り物や仮装は無いものの沿道の応援は温かかった。
  • アクセス:★★ 大阪から高速バスで3時間。鳥取駅から当日シャトルバス送迎有り。
  • 運営:★★ 前日受付なし、ランナー3000人でストレスなし。でもスタート地点には出店一つなくちょっと寂しかった。ここは改善しても良いかもしれない点。
  • 総評:少し地味かもしれないけれどそれもまた良し。隠れたお勧めの大会。 


しかし、今回の自分の走りにはホント得るものがなかった…。いや、得るものはあった、最後に景品でもらった鳥取砂丘名物「砂たまご」。  

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開けてみると、ふつうのゆで卵っぽい。

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殻を割ってみても...普通のゆで卵っぽい。

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ちなみに食べてみてもフツーのゆで卵でした...