2017年2月 愛媛マラソン

初めての愛媛マラソン、走って来ました。先週の別大からの連戦で疲れが取れておらず、あまり無理せずにファンランのつもりで走る(つもり)。

前日になんばから高速バスで6時間かけて松山へ。道中、徳島山中でえらい雪が降ってきたが、松山市内は晴れており一安心。無事に前日受付を済ませました。
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さて当日、スタート地点の城趾公園までホテルから徒歩ですぐなので、ホテルで着替えて会場内の荷物預けに直行。この利便性は愛媛マラソンの大きな利点でしょう。とにかく大きな大会は利便性が第一!スタートが9時ではなく10時なのもバタバタしなくて有難い。締切時間の9時半までに荷物を預け、9時40分までにカテゴリーBに並ぶ。持ちタイムからいってもカテゴリーAあたりでよさそうだったのに一般エントリーだったからBなのか…。

そして恒例の地元アナウンサーのガナリ&キンキン声によるMCがスタート。いつも思うけどマラソン大会にこんなイベント要らんのに。あぁ、硬派な別大が懐かしい。

と、期待していなかった県知事と市長の話はどちらも面白くて短かった。県知事曰く「全国にマラソン大会多々あれど、知事と市長が揃ってフル走るのは愛媛マラソンだけのはずです!」とのこと。いやー、間違いなくおっしゃるとおりでしょう。「昨晩出張先のハワイ(なぜハワイ?)から帰国してみれば家では家内がインフルエンザに罹っていました。もう怖いものはありません!」だそうです。頑張って完走して下さいね。

土佐礼子さんやQちゃんのトーク後、スタート地点に移動して午前10時に号砲一発。本日の予想最高気温は8℃、でも晴れており日なたは気持ち温かい。今日も晴れ男の威力を発揮出来た。少し迷ったけれど厚着せず先週の別大と同じ格好、ただしタイツは履かず。約1分後にスタートラインを通るもコースが狭くてカーブも多く、しばらくは大混雑、でもそこそこ速く走れる。沿道の応援が鈴なりですごい。7km地点の上り坂あたりでやっと周りが空いてきて自分のペースで走れるようになる。

本日の目標はサブテン(3時間10分切り)。なのでペースはキロ4.5を下回らないように走る。2つ連なるトンネルを越えて10km通過がグロスで44分半。土佐礼子さんが「注意です」とスタート前に教えてくれた強い海風は幸いにもなかった。そのまま遠くに海を見ながら走りやすいストレートコースを淡々と走る。別大と違って愛媛マラソンはエイドが豪華で、松山の有名なお菓子である一六タルトを見つけて慌てて頬張る。チョコとなんかとなんかの3択か4択でしたが迷わずチョコ味を選択(調べたらあとは柚子とゴマと抹茶)。結構もっさりしており当然ながらノドに詰まる…。

18kmの分岐点でトップランナーとすれ違うはずが、ちょうど「もうすぐ先頭が来ます」との放送だけで川内選手は見られずこちらは通り過ぎざるを得ない。見たけりゃ追いつくしかないのか、昨年の隠岐の島ウルトラでブチ抜かれた借りを返せず残念。

20km通過が1時間28分半、中間点通過がグロスで1時間33分。サブテンは狙えそうだ。先週の別大ではここから無理してみたが、今日はそんな気力もなくとにかくひたすら淡々と行く。気になってしまうのでGPSのスピード表示をやめて、もう見ないことにする。ほんの少し苦しいくらいのペースを維持して、同じペースのランナーの後ろについて風よけにしたりされたりしながら走る。愛媛名物ポンジュースを見つけてしっかり頂く。

30km通過が2時間12分くらい。あと58分以内に12km、イケそうだ。先週の別大では34km過ぎからガクッとペースが落ちたので無理せず楽せず淡々と走る。少し歩幅が狭くなって、おそらくスピードが落ちているはず。先週出来た右足裏の水膨れが再発してかなり痛い。それとお尻の周り、両足の付け根に痛みがジワーッと張り付くイヤな感触が広がっていく。トンネルを抜け、坂を上り、後ろから迫るランナーがいれば押してもらうつもりで走る。しばらく追走されるがやがて足音が遠ざかっていく。こちらも苦しいがあちらも苦しいのは一緒なんだ。気持ちで負けちゃダメなんだ。

35kmを越えたところにQちゃんが立っていた。おもむろに前のランナーが手袋を取って素手でハイタッチする。自分は手袋のままタッチ。手袋は脱ぐものなのか?

40km通過が2時間57分、ヨシっ!とここで既に売り切れの脚にムチを入れてラストスパート、新手の後続を振り切り、先行ランナー達をパスしてそのままゴールまで駆ける。

ゴールタイムはグロスで3時間6分27秒、ネットで5分18秒。調べてみたら僅差でサードベスト(笑)。
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これはスゴい!と思ったのはゴールゲートを通り過ぎてからのこと。愛媛マラソンカラーであるオレンジ色のバスタオルをもらい、何十人もの女子高生が両脇にいる真ん中を30mくらい歩いて両手ハイタッチ。嬉しいやら恥ずかしいやら、前を歩いていたランナーさんとお互いニヤけた目が合う。一気に愛媛マラソンの印象が急上昇、「絶対また来よう!」と秘かに誓いました。そういえば走っていて思ったけれど、松山は美人が多い気がした。
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芝生広場で荷物を受け取り、待ち時間なしのマッサージを受け、更衣室となっていた劇場で着替え(折り畳み椅子のせいで荷物を広げられず着替えづらかった)、無料の芋たきとオニギリを頂く。快晴かつ開放感があるためか、あー、なんか無性に気持ちがいい!

この後、歩いて司馬遼太郎の「坂の上の雲ミュージアム」まで見学に行く。ちょうど今3巻まで読んだところで、ラッキーなことに愛媛マラソンランナーは本日入館無料、更に本日2月12日は菜の花忌(司馬遼太郎の命日)。これも何かの偶然なのでしょうか、合掌。ミュージアムはなかなか良かったです。近いうちに東大阪にある司馬遼太郎記念館にも行ってみたい。
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この後はバスで松山空港へ移動して伊丹までひとっ飛び。
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さて愛媛マラソンですが、風は少しあったけれど走るには最高の天候、コースは途中に海が見えるも基本は単調な折り返しで、アップダウンがほとんど無い高速コース。エイドは2, 3km置きに設置されており名物が給食として出されて良かった。応援は地味ながらも途切れず、とりわけ最後2kmの熱い声援は力になりました。「ナイスラン」って言ってもらえると嬉しい。何ヶ所かで高校男子達がノリノリで応援歌らしきものを歌っていました。運営は、55回の歴史を重ねているわりにはスタート地点のトイレ整列などでバタついてましたが、ご愛嬌のレベル。何よりも地元の中高校生を中心としたボランティアの皆さんがとても熱心に頑張ってくれていたのには本当に頭が下がります、感謝感謝です。

印象としては楽しかった下関海響マラソンに近いと思いました。いつかもう一度走りたい、また一つ良い大会に出会えました。

  • コース:★★ 基本単調、アップダウンのそれほど多くない高速コース。
  • エイド:★★★ 名物スイーツやドリンクもあって種類が豊富。
  • 応援:★★★ 歴史ある大会だけあって沿道の応援も良かった。
  • アクセス:★★ 会場である松山城周辺にホテルが多くて非常に便利。
  • 運営:★★ 総じてストレスなし。
  • 総評:また出たい、と思わせてくれる大会です。特にゴール後のハイタッチは素晴らしい(笑)。