2017年2月 別府大分毎日マラソン

初の別大マラソン、迷った挙げ句にこわごわエントリーしてみたのが10月末。今シーズンは真面目に走っておらず、こんな中途半端な状態で別大を走るのは気が引けるけれども、サブ3の資格が生きてるうちに出ようと思い立ちました。

飛行機で前日大分入りして、午後からKさんのお誘いで別府の温泉地獄巡り。明日のレースで地獄を見る前に昭和の香り満載の観光地を堪能しました。緊張感なくてすみません。
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さてレース当日、晴れ男の神通力が効いたのか、なんとかレース前に雨は止んでちょっと暑いくらい。別大名物らしい風もなく絶好のコンディション。直前でフリースの帽子や手袋をやめたのは正解でした。

カテゴリー2と3はスタート前は同じ控え室。直前までの降雨で濡れているため皆さん外のテントには行かず、お陰で室内は大混雑。ここにいる大勢のランナー全員がサブ3かと思うとちょっと驚く。やっぱり別大は別格だ。

狭い室内にずっといるのも疲れる。スタートまでかなり時間があったのでブラブラ散歩、自衛隊ブラバン演奏を楽しませて頂きました。
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別大はスタート前にゼッケン順に並ぶと聞いていたのでどうするのかなーと思っていたら、一枚のプラカードに40人ほどの番号が書いてあり、それに従って20人×2列に並ぶ仕組み。左の人が自分より一つ前のゼッケン番号で、右が一つ後ろ、と想像していたけれどそこまで厳密ではなかった。

本日の格好は、愛用のランキャップ、ノースリーブのトレランシャツにアームウォーマー、タイツにランパン、神戸マラソンの手袋、シューズはターサージールワイド。昨年までは足に合わなかったけれど、今年靴下を厚手に変えてからフィットしていい感じ。結論から言うとタイツは要らなかった。寒がりなのと万が一の雨を気にして履いてみたが、昨年より太ったのでキツかった。そのせいで腿や膝の動きをむしろ抑制して走りづらかったかも。
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いよいよレーススタート。カテゴリー3の自分は20秒くらいでスタートラインを切る。別大といえどもスタート直後は渋滞でかなり走りづらい。と、ここでいきなりバトル勃発。右前方のランナー二人が険悪なムードで、いきなり若い方のランナーが横っ跳びでおじさんランナーにショルダータックルを喰らわせる。周りからは驚きと非難の声が。そのまま二人は離れましたが、大渋滞の中での危険行為、正直驚きました。これも別大のガチな雰囲気の成せる業か?

本日の作戦は、キロ4.5で少なくとも20km、出来れば30kmまで行って、あとはひたすら関門から逃げる!うまくはまれば3時間10分前後はいけるかもしれない。はまらなくてもなんとか制限時間内にはゴール出来るはず。しかし、さすが別大、出だしから周りのランナーのペースが速い!カテ4のランナーにもどんどん追い抜かれる。サブ3狙ってる方はどうぞお先に。単に無謀に突っ込んでる方は…あとでまとめて追い抜かせてもらいます。

10km通過が43分32秒、これでいいのです。折り返し手前でA君に声をかけてもらう、速いなぁ。そして折り返してから少し大きな雨粒が…。いよいよ晴れ男のジンクスが破れる時が来たか、と覚悟したけれど幸い10分くらいで止んでくれた。

エイドは、スポドリ&水エイドと水のみのエイドが交互にあった。カテゴリー1のスペシャルドリンク取り残しが置いてあって、見てみると大抵がドレッシング入れに入っている。何が入っているのかすごく気になる。余り物とはいえ勝手に取ったら叱られるだろうなぁ。

沿道の応援はほとんどがランナーの関係者だったが、場所によっては一般応援者の方も居た。毎年トップランナーを見慣れて目の肥えている観戦者に我々の走りはどう映るのだろうか。

スタート地点のうみたまごまで戻って20km、1時間26分46秒。中間点の通過が1時間31分18秒。あら、結構いいタイムじゃない?沿道のおじさんから「3時間狙えー!」と我々の集団に声がかかる。このままのペースで行けば3時間2分台、それでもいいけどいっちょ狙ってみますか、サブ3!ということで無理は承知で4分20秒から12秒までペースを上げてみる。成功したら儲けもの♪

30km通過が2時間8分52秒、この10kmをほぼ42分で走った。あと51分で12kmを走るとサブ3達成、ちょっと厳しくない?と、34kmあたりで一気に疲労が襲ってきてペースが落ちる。ま、これが今の実力かな。と結論づけるのは容易いが、あと8kmも残ってます…。ここからはひたすら忍耐と我慢。思考を停止してキロ4.5を下廻らないことだけに留意して走る。はー、馬鹿なことしましたよ。もはやただつらいだけ。ペースの落ちてきたランナーを拾いながら走ることで辛うじて気力を保つ。

40km通過が2時間53分34秒、この10kmで44分40秒もかかった。もう早く終わって下さい、もう歩いてしまいそうです、フルで歩いたらイカンやろ!と密かに激しく葛藤していたらやっと沿道にMさんが現れて元気な声で応援してくれる。ごめんなさい、疲れて顔が上がりません。勿論ペースも上がりません。

なんとかゴールのある陸上競技場に入ってトラックだけはスパート。タイムを知らせる電光掲示板がラスト100mだけでも3つも設置されているのに驚く。

ゴールタイムは3時間3分30秒。おー、期せずしてセカンドベスト達成。別大マジックによる棚ぼた的タイム(笑)。

ゴールしてからは体育館でさっさと着替えて早々にシャトルバスで別府に移動。無料券で古めかしい竹瓦温泉に入って大分空港へ移動して大阪まで飛んで帰って来ました。
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初めての別府大分マラソン、防府よりも大田原よりもガチな大会。伝統の大会だけあって、運営は流石でした。コースは後半に少し橋の上り下りはあれど、ほぼフルフラットの高速コース。ただ道路が微妙に左右にバンクしている箇所や轍の溝が結構多かったのは気になった。エリートはそんなこと気にしないのかな。

 

  • コース:★★ フルフラットの高速コースながら、微妙に路面の痛みが気になった。基本、街中を走るため景色は思ったほど期待出来ず。
  • エイド:★ 硬派な大会ですからエイドに期待してはいけません。
  • 応援:★ 硬派な大会ですから応援に期待してはいけません。
  • アクセス:★☆ 別府と大分のほぼ中間点からスタート。お昼スタートにもかかわらず朝のシャトルバスサービスが早めに終わってしまうため、いやでもスタート地点に早く行かざるを得ない。収容キャパオーバーのスタート地点に長居させられるのは正直嬉しくない。
  • 運営:★★☆ スタート整列が直前でもいいのが嬉しい。ただしゴール後は大混雑。ふぐ雑炊が何処にあるのかわからず食べられなかった。
  • 総評:言わずと知れた硬派なエリートランナーのための大会で独特の緊張感を体験出来ます。景色やサービスを期待してはいけません。 


今シーズンは気が抜けて真面目に走れなかったけれど、別大で速いランナーを沢山見てまたやる気が出て来たような気がします。とりあえずは2時間55分切って別大のカテゴリー2になれたらいいな、と大きな次の目標(=夢)が出来ました!