2016年10月 富山マラソン

初の富山マラソン、走ってきました。

大阪マラソンに沸く大阪を脱出して富山に向かうバスに乗る。長距離バス乗り場には大阪マラソンに出るべく上京してきたランナーらしき姿がちらほら。

金曜日にアメリカ出張から帰国したばかりで5時間半のバス旅は良い回復時間となりました。到着した富山駅には寒空の下、ボランティアの皆さんが会場までの案内ボードを持って立っている。本当にご苦労様です。マラソンEXPO会場は受付終了直前のせいかとても閑散としているけれど、こういうローカルっぽいのがいい!
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マラソン当日は高岡のホテルからスタート地点まで徒歩20分。受付で渡されたビニール袋に荷物を押し込んで、8時10分までに所定のトラック前で荷物を預ける。さてトイレは…高校かな?校舎内に穴場トイレを見つけて無事終了。8時40分までにAゾーンに並んで、有森さんのハイテンショントークを聞いて、金さんのワンポイントストレッチでスタートを待つ。後ろのBゾーンとの間にかなりスペースがあって嬉しかったのに、スタート直前でBランナーがどぉーっとAゾーンまで来て混ざってしまう。これ、どうなの?と思ってる間に午前9時のスタート号砲が鳴る。

フルマラソンを走るのは…3月の篠山以来。今年の夏は走る気力が起こらず徹底的にサボったから、一体どれくらいで走れるのか自分でもちょっと想像がつかない。ただ昨年よりもお腹がタプタプしていることは分かる。いまだエントリーするか悩んでいる来年2月の別大の制限時間が3時間半だから今回はそれを切っておきたいところ。

ということで5分/kmで走るつもりが周りにつられて4分半を切るペースで飛び出してしまう。今の自分の実力からいってこのペースでは最後までもたない。30km以降痛い目に遭うのは分かっていたけれど、まぁたまにはこんな走りもいいか、ということで馬なりで走る。折り返し地点手前でトップランナーとすれ違う。昨年優勝の藤原新選手はトップからだいぶ遅れていた。彼ももうさすがに第一線は終わりかも。

実は、富山県高岡市は入社直後から2年間工場勤務した土地でいまだに非常に愛着がある。走りながら沿道に会社の人やOBを見つけて挨拶する。富山マラソン、地方の大会なのに応援人数がすごく多くて嬉しい。「大阪マラソンよりこっちの方が熱いぜ!」というメッセージボードには思わず、いいね!をしてしまった(笑)。
コースは基本フラット、新湊大橋が最大の難所でループをひぃこら言いながら上る。これは泉州マラソンのモンスターブリッジよりも規模がでかくてキツい…。遠くに見える立山連峰は残念ながらまだ冠雪していない。

ハーフの通過が1時間33分、意外と悪くないけれどこの後が怖い。天候は快晴、でも気温は高くない。たまに強い風が吹くけれど想定内で、自己ベストを狙う人にはもってこいのコンディション。エイドステーションは数が豊富で言うことなし。スポドリと水の両方が準備されており、エイドでの女子高生および半世紀くらい前に女子高生だったらしきボランティアの皆さんの応援がこれまたものすごい。苦しくて下を向いて走っていても自然と顔が上がってしまう。自分の知ってる富山県民気質って、ピュアでスポーツなど勝負ごとに熱いイメージ。だからマラソンの応援も熱いんだと思う。

後半のエイドには地元名物のマス寿司があったけれどさすがに受け付けない。昨晩テレビで日本シリーズを見ながらコンビニ食を結構食べ過ぎてしまい、朝起きても空腹感が全くないので朝食はオニギリ1個だけにしておいた。それでもこのレース中に空腹を感じることはなかった。単なる食べ過ぎ、コンディション作りがなっていない…。

思った通り25km過ぎから4分半/kmを維持出来なくなり、30kmからは5分/kmが精一杯。そして35kmで終戦、後続にいいように抜かれまくる。残り3kmも走り切れるのか、というくらい疲労困憊になるも、応援がすごくて下手にペースを落とせない。最後は3時間15分のペーサーの追い上げを気にしながら辛くも逃げ切ってゴール。

グロスタイムは3時間13分28秒。全然走っておらず体重増にもかかわらずこのタイムはもう上出来意外のなにものでもない。これが今シーズンのベストタイムになるかも。
ゴール後は順番にドリンク、完走証、タオル、メダル、何故か一口サイズのマス寿司、そしてバナナを頂く。地下駐車場で荷物を受け取って更衣場へ。非常にスムーズな流れでグッド。

うちの会社から20人以上が参加しているという割にはほとんど知り合いに会わず、会社の幟も見つけられず、おとなしく北陸新幹線サンダーバードで帰宅。

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  • コース:★★ 新湊大橋からの立山連峰を望む景色は最高です。
  • エイド:★★★ フルにしてはエイド数多く、スタッフも熱かった。
  • 応援:★★★ 富山県民気質か、沿道から素晴らしい応援を頂きました。
  • アクセス:★☆ 受付とゴールが富山、スタートが高岡、というのはどうなんでしょう?
  • 運営:★★☆ ゴール後の動線が良かった。ストレスの無い大会でした。
  • 総評:まだ新しい大会ですが完成度高く地元の応援も素晴らしかった。きっと楽しく走れるお勧めの大会です。 


基本、同じ大会に出るくらいなら初めての大会を走るワタシですが、この富山マラソンは地味ながらも運営が良く、応援がもうホントに素晴らしくて、久しぶりに「また出てみたい」と思える大会に出会えました。感謝感謝です。