2010年11月 大田原マラソン

初の大田原マラソン走りました。昨年は海外出張でDNS...

結論から言えば、制限時間(4時間)内に走り切ることが出来た。マレーシアに駐在してからろくに走れていなかったのでホントにしました。マラソンの神様ありがとうございます。

土曜日に夜行便で日曜日の朝に日本に帰国、同日午後に横浜での会社後輩の結婚式に出席、最終便で大阪へ移動。大阪では疲労&寝不足でダウン...月曜日に飛行機と新幹線を乗り継いで大田原の野崎駅へ。寂しい無人駅であたりは真っ暗。氷雨の振る中、旅行カバンを転がしてホテルまで徒歩移動。なんだかとっても心細かった...

大会当日の朝7時半にホテルから会場までの無料バスが出るが、会場着が8時でレーススタートは10時40分。「早すぎるなぁ」と思って直前までバスを利用するか迷ったが、雨の中、旅行カバンを転がして駅まで移動して電車乗ってまたバス乗って、との面倒を考えてホテル送迎バスを選択する。

受付会場の体育館は非常に清潔、係の方々の対応もよく、非常に手際の良い大会という印象を受けました。午前8時の時点ではまだ混雑しておらずだらだらしているうちに9時になり、わんさかとランナー達がやってくる。と、見たことがある人が!と思ったら、走友会のK西さんでした。握手でご挨拶。一緒に来ていたT橋さん、S水さんにも会えた。

スタート直前まで降っていた氷雨がタイミングよく止んでラッキー!本当に自信が無かったのでK西さん、S水さんと一緒に控えめに最後尾からスタート。ラインを切ったのは号砲から1分弱くらいだったか、競技場のトラックを3/4走って外に出て行くがコーナーで渋滞、しばらく立ち止まらざるを得ない。「このロスタイムを取り戻すのは結構大変だぞ」と誰かがつぶやくのが聞こえた...

道路に出てからも前が詰まってなかなかペースを上げられない。端っこから抜こうにも結構水溜りが多くて苦労する。
関門は以下3ケ所。
15.4km 1時間25分後
33.3km 3時間05分後
38.3km 3時間40分後

この団体のペースではいきなり最初の関門で引っ掛かりそうだ。少し焦って隙間をひょいひょいと、そして水溜りをよけながら走る。なんだか結構調子がいい、というか「日本はとっても涼しい、気持ちいいー!」雨がやんだので雨具を脱いでポケットに突っ込む。手袋はつけたり外したり、体温調節を最初から最後までずっと繰り返した。途中で走友会のW辺さんと会う。お互い世界中を駈けずり回っている二人が大田原で会うのは不思議な感じがした。

10kmの通過が49分20秒。マレーシアに駐在して以降、長距離(ハーフ以上)を高速(キロ5分台)で走ったことがない。それだけに今回はとっても不安で「制限時間の4時間内に完走さえ出来ればいい」と思って走る。とにかく5分30秒内のペースを死守!そのため前半抑えて後半バテないこと、ただそれだけを念頭にハーフを1時間50-55分で回るのが第一目標。しかし涼しくて走り易くて予想外に調子が良い。このまま守りの走りか、攻めるか? たぶん行けそうだから攻めてみるか、守るのは自分らしくないか、と臨機応変に方針変更。少しずつ前を追いながら、走りやすいスピードまで上げる。


10-15kmが23分ぴったり。赤いアフロヘアで走っているS水さんに追いつく、ちょっと話して交わすも下りでさっと抜かれるがまた追い付いて少しずつ引き離す。それにしても見ていてアフロは目立つのでうらやましい。でもこんなガチの大会で被るか?
20km手前の折り返しで、T橋さん、駒沢走友会のランシャツの人、福田六花先生、とすれ違う、10分弱の差か。「ゴールまでにあの3人を抜こう」と勝手に目標設定。

15-20kmが22分55秒、イーブンペース。この10kmが45分55秒。

中間点通過が1時間40分13秒、おお!かなりの貯金が出来た。

このまま後半ペースを上げたい、ネガティブ・スプリットで行きたい。コースは多少アップダウンがあるものの、ウルトラランナーにはまったく気にならないレベル。ずっと曇っていたせいもあって遠くの山々はよく見えない。田舎の車道をひたすら走る単調な景色。応援はたまにある。地元のおばあちゃんから「あんたら、来年も来なよ~」と言われ「おばあちゃん、まだ今年のレース終わってないんだけど!」と返したらどっと笑われた。チビッ子たちの応援には手を振る、ないしはハイタッチで応える。さすがに終盤は反応出来なかったが...

エイドは水・スポーツドリンク・スペシャルドリンク(自分で事前に預ける)の3種のみ。食べ物一切なしのシンプル運営。昨年走った人から聞いていたので、自分はヴィダーインゼリー2個を持って走った。お陰で空腹を感じずに済んだ。

20-25kmがまたまた23分ピッタリ、我ながらマシンのようだ。しかし25km過ぎから向かい風がきつくなる。畑の一本道だから逃げ場の無い吹きさらしの状態。きついけれど冬直前の北関東、これくらいの風は吹くでしょ。寒さは気にならないものの少しずつ削られているのか、スピードが落ちるのを実感。道端で歩き始めるランナーも散見される。

25-30kmが24分24秒、うわ、いきなりかなり落ちた...この10kmが47分24秒。しょうがないか、と気を取り直る。スピードは落ちたが無理はしていないので疲労感やダメージはさほど感じない。35kmを超えたら精神的にラクになれるはず、と自分に言い聞かせる。

30-35kmが24分51秒、おろ、更にタイムが落ちた。やはり少しずつ体にきているのか。確かに肩はかなり凝ってきた。あと7km、ロングスパートでもするか、と一瞬おかしな考えをもったが、それは却下してイーブンペースで走る。福田六花先生、駒沢走友会の方、走友会のT橋さんをこの区間で立て続けにパスした。前に仮想目標がいると走り易い。「残り5km」の表示が出る、思ったよりも早く感じる。ここでチームMy Starの男女3名に立て続けに抜かれた。ならば自分もいくか!とここからスピードを上げてみる。

35-40kmが23分14秒、再度上がった。この10kmは48分05秒。My Star 3名を抜き返す。スピード上げて後から抜かれるのもかっこ悪いので苦しくない程度に維持して走る、大またでホイホイと自分では軽快に走っているつもり。ゴール直前でウルトラ仲間のK川さんから嬉しい応援を受ける。競技場トラックをほぼ1周してゴール。直前で後方ランナーに抜かれそうになったので、仕方なくこちらも思いっ切りスパートしてそのままゴール。

ゴールタイム:3時間20分42秒、上出来。

ネットなら3時間20分は切れてるはず。ゴールしても疲労も痛みもなし、そのまま体育館に移動するところで走友会の「たいちゃん」さんにも会えたのでご挨拶。帰りは会社のラン仲間のO橋さんに車で千葉県内まで送って頂き、最後は京成線で成田まで移動してホテルにチェックイン、明日の午前便でマレーシアに戻ります。

正直、走る前はかなりブルーだった大田原、「リタイアしない記録」がとだえることさえ覚悟しましたが、結果良好でほっとしました。たいちゃんさんも言っていましたが、「暑いところで走るということが、案外高地トレーニングみたいにいい影響があるんじゃないですか」とのこと。実は自分も今日走っている最中にそれを考えていた。それが本当ならいいのだけれど。

大田原マラソン、今年からコース変更となりましたが自分には走り易いコースだった。景色は単調、エイドはシンプル、その点は個人的には物足りませんが、制限時間4時間のガチ大会で実力者達にはこれでよいのかもしれません。
参加人数からいってもサブスリーを狙うのに適した大会ですが、都会から遠いこと、車で来ると駐車場で大混雑すること(どこもそうですが)が難点なるも、総じてシンプルでよい大会でした。またいつか出ると思います。

とりあえず不安のあった長距離を走り切れたことに一満足、次は12月のシンガポールマラソン、これはお祭りらしいからのんびり走ろう!

以下、今日のラップ。前後半ほぼイーブンで走れました。

10km 0:49:20
20km 1:35:15(0:45:55)
ハーフ 1:40:13
30km 2:22:39(0:47:24)
40km 3:10:44(0:48:05)
ゴール 3:20:42