2013年6月 Mizuno Wave Run 16km

Mizuno Wave Run 16kmに参加してきました。

会場は2週間前の国際駅伝と同じPutra Jaya。スタートは午前6時半。午前4時に起きて運転、会場到着が午前5時過ぎ。自宅でどら焼きとミニバナナを食べてすでに胸焼け状態。会場ではスタートぎりぎりまで車中で寝ていた。ここで熟睡してレースが終わっていた、なんていったら笑えない。午前6時過ぎにスタート地点に移動。軽くアップをしていたら中華系マレーシア人のGavinさんに会う。「久しぶりだねぇ、最近大会で見なかったけど、どうしてたの?」と聞かれる。よく見ててくれるんだなぁ、「4月は体調悪くてレース2つキャンセル、5月も目ぼしいレースには出ませんでした」と応えておいた。

その後あっさり最前列に並ぶことが出来て、ドングリチーム(日本人サラリーマンランニングクラブ)のいちろーさんと2人でおしゃべりしながら時間をつぶす。珍しくなんのアクシデントも遅れもなく午前6時半にスタート。16kmという中途半端な距離をどう走るか? 4.5分/kmで行けば72分だが、ちょっと頑張れば可能だろう、と目標タイムは70分以内に設定。まずは4分/kmで飛び出して様子を見よう。

と、思っていたにもかかわらず、トップ集団が飛び出した途端に自分も全身にアドレナリンが行き渡る。3.5分/kmを切るようなスピードで突っ込んでしまう。「あー、マズイマズイ」と思うが、前についていくには、後ろを振り切るには、このペースも仕方がない。全体の5位くらいまで順位が上がってしまい、しばらくそのまま走るがさすがにこれは自滅ペース、と切り替えて4分/kmまで落とす。途端に後ろから10人前後にバラバラと追い抜かれたがここは自重。

何度も走ったことのあるこのコースは基本フラット、橋を渡る際にちょっとした上りがある程度。道路は広く、交通量は少なく、交差点にはしっかり誘導員が立っており、走り易い。が、道幅が広くて景色も単調、というか同じルートを何度か走らされて、前に進んでいる気がなかなかしないのが玉にキズ。

エイドは全部で5箇所あって、これは本当に助かった。水とたまにスポドリが置いてあっただけだが、3箇所くらいしかなかったら途中で撃沈していたと思う。

きっとそのうち落ちてくる前のランナーをこまめに拾っていこう、というつもりがなかなか前が落ちてこない。数人は抜いたが、遠く前方に見える集団との距離が縮まらない。そのうち3人くらいのおじさん集団と競り合う。ペースは同じで抜いたり抜かれたりだが、彼らはカーブのたびに車道から歩道にパッと乗り上げて、斜めに最短距離を走って行く、いわゆるショートカット。「あ、ずるい~」と思うが、こちらには日本人の意地があるから、そんな姑息なマネは出来ない。下り坂を利用して加速、姑息なトリオに引導を渡す。

あとはずっと一人旅。ゴールまで順位に変動もなく、10kmを超えてからは気持ちも切れかけ、「早く終わってくれ」の一念だけで走る。足が重くなり、スピードが落ちていくのがわかる。やはり先週の100kmウルトラの疲れが残っていたか、はたまた昨日ジムで走った4分/km×10kmのせいか...後ろを振り向く、これは精神的に余裕の無いランナーのやること、良かった、差は縮まっていない。ラスト1kmくらいとわかって、やっとこさスパートをかける。

ゴールタイムは、グロスで1:04:11、辛うじて年代別の5位に滑り込みました。

苦しい~、と思っていたけど、走り終わったら意外にダメージはない。Gavinさんに会って順位を聞かれたので答えたら「5位か、Not Bad」と言われる。彼はぶっちぎりの年代別1位でタイムは1時間1分だったそうな(総合の1位は53分台、おそらくケニア人)。1km近く差を付けられたことになる。

その後、入賞者が呼ばれて並んだらGavinさんが「自分の名前が呼ばれない。どうやら計測マットをうまく踏まなかったみたい…」とのこと。Gavinさんだけにガビ~ンってなかんじで落ち込んでいた。というのは冗談ですが、一度は失格扱いになりながらも後続ランナー達が「彼が1番だった」と証言したこともあって、結局1番であることが認められました。このへんが日本と異なる…でも結局彼は失意のうちに帰宅してしまったらしく、表彰式では不在でした、お気の毒。

ということで、久々のマレーシア短距離レースはそこそこのタイムと順位で結果オーライながらも、最初に突っ込んで後で苦しむ、というあさはかなレース運びには反省することしきりです。

表彰台は1-3位まででしたが、5位はRM400(=12000円くらい)のバウチャーを頂きました。
ラッキー!

次はいよいよ地元最大の勝負イベント、KLマラソンが月末に控えています。
3時間半は絶対に切るとして、出来れば3時間20分を切りたいところです。