2016年3月 淡路島1周練習会 146km

淡路島1周練習会を振り返って。

昔から離島周回が好きで、今まで伊豆大島宮古島佐渡島のウルトラ出走経験あり。
今回、ネットで見つけた淡路島1周練習会にメールで問い合わせて参加させて頂いた。本当は身内の練習会で皆さんお知り合い同士で参加しており、ワタシのような飛び込みはいないらしいが「萩往還250kmに出る」とお伝えしたら参加快諾頂けました。

さて、当日朝8時のバスで三宮から淡路島の東浦バスターミナルに移動、そこから歩いてすぐの場所にあるペンションに集合して午前10時スタート。自分はちょっとゆっくりして5分後にスタート。

しかし、走り始めてすぐにトラブル発生、右足小指が靴に当たってかなり痛い。シューズとソックスが合わないようで、靴ひもを緩めてもダメ。仕方なく薄手のソックスに履き替えて急場を凌ぐも今度は足裏が擦れて惨いことに。
そのまま調子も上がらずに苦しい単独走が続く。調子が悪いときは決まって激しい肩凝りに悩まされる。口熊野フルが終わってからストレッチなどぱったり止めてしまったことを悔やむ。前に追い付きでもすればまた気分が違うのだろうけれど、さすが猛者たちの集まり、ほとんど誰にも追い付かない。むしろ差が開いているのかもしれない。

もういいや、と観光ランのつもりで走るも淡路島はホントに何にも無い(笑)。たまに魚を煮ている甘い香りがして食欲をそそるが、どうやらイカナゴくぎ煮のシーズンらしい。アナゴも焼いていたので買って食べた。猫にねだられたけれどあげなかった。
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「しかし調子上がらんわー!」とやる気が出ずに海沿いルートでどら焼き食べていたら11時スタートのランナーさん達にあっさり追い抜かれる。幸いなことに風はほとんどなく、凪いだ瀬戸内海の向こうに小豆島や四国らしきモノが見えて感動、こんな広い景色を見たのは久しぶりだなーと練習会も忘れてほっこりした。

足裏の水脹れが激しくなり、着地しただけでグジュっと痛いので、再度厚手ソックスに履き替えて靴ひもを更に緩める。小指が当たる部分はソックス内側の縫い目を食い破ってみた。足裏だけでなく調子自体が上がらないのも何とかしなくてはいけなくて、コンビニでホットコーヒーを飲んでみる。少し期待していたとおり、これで内燃機関(内臓)と足回り(足の筋肉)がやっとシンクロして動き始めた感覚が得られる。どうやらカフェイン不足だったらしい(笑)。結局今回はゴールするまでコーヒー5杯も飲んだ。胃腸のことを考えるとこれはかなり異例。

やっと体が動き始めたので前のグループを追って少しずつパスしていく。日没前後の空と海が本当に綺麗でしばし見入る。沈黙、言葉は要らない。

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午後6時半頃から真っ暗になってライト点灯。いよいよアブノーマルな時間帯が始まる。夜に走るのは2014年のペナン島ウルトラ以来かも。ちょっとだけワクワク。

淡路島最南端の街、福良を目指すが、その前に急勾配のウネウネ坂が待っていた。コースも地図も事前に全く頭に入れていなかったので「淡路島とは随分平坦なコースだ」と勘違いしていたことに気付く。何故か上りは足が動いてくれるのでサクサク上っていく。けれども道は真っ暗だし、コースを把握していないからコースアウトが心配だし、グーグルマップを見ながら慎重に進む。

これでもか!参ったか!というくらい長いアップダウンを越えてなんとか下界に到達。練習会が毎年契約しているスーパーが我々のために開いており、そこでしこたま食糧を買い込む。カップラーメンが無茶苦茶美味い!ここがほぼ中間地点で、ここから50km先の洲本までコンビニは1軒も無いらしい…
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冷たい風が吹く中、店外でみんなでしっかり栄養補給。一体感の生まれる時間。食べ終えた各グループが順々にゴール目指して再スタートしていく。気が付くとまたビリッケツになっており、ラストのグループに入れてもらって走り出す。大会の主催者の方としばし併走、アメリカ大陸横断レース(71日だったか?)など貴重な経験をお話頂いてとても嬉しかった。

海沿いルートで集団から離れて前に出るも、真っ暗で走りづらい。結局後ろから追い付いてきた別のグループと併走させて頂く。月が出てくると少し明るくなる。そのグループを引っ張っていた年配の方はとても歩きが速い。こちらの小走りでやっと同じくらいのスピード。トイレや着替えで立ち止まるとあっという間においていかれる。

右足小指がいよいよ悲惨なことになり、この痛みのままではとてもゴールまでは走れないと感じた。隣のランナーさんとそのような話をしていたら「手遅れかもしれないけれど」と言いながらご親切なことにワセリンを貸して下さった。
靴下を脱いでみると、右足小指のふやけた皮がベロンと剥がれて指の上でちょんまげみたいになっている。ウルトラセブンのようだと思った。足裏の擦れたところが変色してはつか大根みたいな鮮やかな色になっていた。左足もかなりひどいことになっている。とにかくワセリンを10本の指に塗りたくる。それで走ってみたら少し具合が良くなった。この方は鳥取市から来られた方でした。この鳥取さんがいなければ完走出来なかったと思います。感謝感謝です。

淡路島最大の街、洲本を目指してまたウネウネ坂を上っていく。途中でやけに明るい赤い光を発見。こんな山中になんだろう、建設現場かお祭りか、はたまた魔女達のサバトかと思いましたが、近づいてみたらLEDで照らされたビニールハウスでした。ホウレンソウでも促成栽培しているのか、いずれにせよかなり不気味でした。
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自分は坂を走って上れるので先行させてもらい、途中のちっちゃなエイドで一休み。ここで追い付いてきた皆さんとお別れ、何時間も一緒に走って頂き有難うございました。
コースアウトしないように暗闇の中、歩きスマフォでコース確認。と、まっすぐ歩いていたつもりが山の斜面のコンクリート壁に激突!スマフォ画面から顔を上げると一瞬目がついて行かず、本当の暗闇に放り出された錯覚に陥って危ない、ということを身をもって知りました。

時刻は午前2時過ぎ。真っ暗闇の山中下りを単独で走るのは気分の良いモノではなく、足裏の激痛に耐えながら急ぎ下界まで駆け下りる。ほっと一息ついて立ち止まると街灯の下で人が座っているように見える。実際は石碑とかなのよね、と近づいてみたらお墓だった…

いよいよ眠くなってきた。そりゃそうだ。もう16時間くらい横にもならず走り続けているのだから。ここでとうとう奥の手を出す。眠気覚ましにiPod nanoで音楽を聞きながら走る。ホントは歌いながら走りたいところだがご近所様から苦情がきてはまずいので大人しく走る。

下界に降りてから洲本までの道のりは長く、おまけに深夜の風がすさまじく、何度か歩きが入る。風に体力を削られ、体温が一気に下がるのが分かる。
やっとのことで洲本のコンビニに到達。ここまで来れば一安心。店内でカフェラテで温まる。が、外は寒くてすぐ冷える。店員さんに聞いたところ「これまでに20人くらい行きました」とのこと。みんな半端なく速い。

しかしここからがまた長い。街中を走り、朝になって増えた車をよけながら歩道の無い道を恐る恐る進み、風の冷たい海沿いを行き、やっとこさ130km地点に到着したのが明るくなって以降の午前6時。ゴールまであと16km、もう足裏ボロボロだしゴール予定は8時半。

意外に無理すれば走れるのでなるたけ走る。歩きを挟むとなんだか後ろが気になって振り向いてしまう。後続とは相当差をつけたはずだが、歩くと結構差が縮んでしまうのは知っているつもり。
残り14kmくらいで肉眼にて後続を確認。別に抜かれてもいーや、くらいに思ったが、やっぱりイヤ、ということで走りを余儀なくされる。結局ここからゴールまで走り通した。超ウルトラではあり得ないこと。腿も膝も足裏も悲鳴を上げていたけど、雑音は無視。ただ根性だけで走り続けた。
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放置されて廃墟化していることで有名な釜口の観音様は下から撮影するだけで通過、結局最後は後続が見えなくなるくらい引き離して午前7時59分にゴール、上出来。

足裏の激痛でゴールした途端に歩行さえ困難になる…
控室に行くと、とっくにゴールした猛者達がおしゃべりしたり、朝から宴会したり、くつろいでいました。ワタシは入浴して午前10時の関門締め切りを待たずに帰宅させて頂きました。

146kmに22時間もかけてしまい、GWの萩往還250km 制限時間48時間は大丈夫なのか、と今の力不足を痛感した練習会でした。

来年も参加させて頂くとすれば、もう少しうまく走れるように事前に練習しておきたいと思いました。

今回何よりも嬉しかったのは、ウルトラ界のレジェンドであるダブルさんとナミコシさんとお話出来たことです。お二方とも24時間走の日本代表を経験されたり、トランスヨーロッパ5000kmを完走されたりと、華々しい戦歴をお持ちです。特にダブルさんは、ワタシがウルトラを始めた10年前頃にそのHPを読ませて頂くのが本当に楽しみでした。レジェンドお二方にお会いできて感激の1.5日でした!

2016年3月 篠山ABCマラソン

1週間ぶりの日本はすっかり春の陽気になっていました。寒がりのワタシとしては嬉しいばかりですが、本日出走した篠山ABCは走るにはちと暑かったです。

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昨年は風邪でDNSだった篠山、今年も雨予報でしたが、晴れ男の面目躍如で雨降らずに持ち応えました。

本日結果はネットで3:12:29。

例によってトイレに行っている間にAグループのいちば~ん後ろに並ばされ、最初の4kmくらいはろくにスピードを出せない状態。ま、帰国直後で体調不良だった中でこのタイムで走れた、逆に言えばこれくらいしか走れない、のが分かっただけでも収穫でした。

コースはきつい上りもなくフラット、そのぶん今日一日風がきつくてとてもPBなど出せるコンディションではなかったのに、ラン仲間の数人が見事にPBを叩き出して、とってもビックリ!

景色は単調、エイドはスポドリと水だけ、あとチビッ子達がアメとチョコを配ってくれました。途中にあった猪汁は数十秒立ち止まって食しました。
カーブを曲がったらゲストの有森さんがコースのど真ん中に立っており、ハイタッチしながら「イェーイ、イェーイ、ヒャッホー!」と物凄いハイテンションで叫んでいました。
それ以外はなんら特筆すべきこともない昔からの地味な大会。でも都市部から近いこともあって1万人以上が走る大きな大会。

マラソンを始めた十年ほど前、関西の老舗マラソン大会で出てみたかったのが泉州、福知山、そしてここ篠山でした。今日走って全制覇、加えて加古川も走っているので関西の老舗大会はだいたい走れたかな。
ちなみに2週間ほど前まで篠山ABCの「ABC」の意味を知りませんでした。「123」とか「いろは」みたいなもんで初心者でも走れる大会、という意味くらいに思っていました(笑)。

今日、何より嬉しかったのは、大勢の仲間と一緒の大会を走り、大勢の仲間に応援してもらえたことです。いつか自分も応援する側に回りたいと思います。本日応援して下さった皆さん、とても嬉しかったです。有難うございました!

2016年2月 熊本マラソン

熊本城マラソン走ってきました。

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妹夫妻の家がスタート地点から歩いて15分のところにあり、余裕綽々で現地に歩いて行ったら既にスタート地点は閉鎖、ブロックされており、義弟と二人、文字通り最後尾に並ばされました、ゼッケンAブロックなのに、なんつーこった…

スタートラインを切ったのは号砲から11分後。大渋滞の中、諦めの境地でジョグしていたらいきなり誰かに肩を叩かれて振り向いたら、なんとワイナイナさんでした。大渋滞なのに彼はサクサク前に行ってしまった。

そのまま淡々と走って中間点通過がネットで1時間45分くらい。途中の田んぼでヤングマンを大音響でかけている人がいて、「さぁ、皆さんご一緒に!」と言われて走りながらY、M、C、Aを踊る。これ、チョー楽しい。テンション上がる!

とにかくいつまでも応援が途切れないのにはびっくり。くまモンの被り物をかぶって走ったので、ひっきりなしに温かい応援を頂きました。普段はやらないハイタッチもやりまくりました。

塩が山盛りに積んである私設エイドあり、有名中華店の麺が食べられるエイドあり、チアリーダーがいたり、コースは単調なれど走っててちっとも飽きない。

後半はなんとか頑張って、ゴールタイムはネットで3時間20分2秒。まぁよく持ち直したかな、と(笑)。

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熊本城マラソン、これは楽しい大会でした。
今日は1万人以上、抜かしたかも(笑)。

2016年2月 紀州口熊野マラソン

紀州口熊野マラソン、走ってきました。結果、最も記憶に残る大会の1つとなりました。

風邪をひいたり、夜10時過ぎまで残業してそれから終電まで立ち飲み付き合ったり、自制効かずにカレー大盛りを夜中に食べてしまったり、と結構散々な1週間でした。それでも土曜日だけはゆっくり休んで、マッサージにも行って翌日のレースに備えることが出来ました。

当日は午前4時起きの5時出発。朝食はお餅を2つ食べました。ラン仲間の方をピックアップして車で会場に向かう。まったく渋滞なく、楽しくおしゃべりしている間に現地到着、時間は午前7時半。早かったので会場まで徒歩圏内の駐車場に停めることが出来た。受付してのんびり準備していたらあっという間に9時半になった。そういえば受付会場にTV撮影でお笑いのHi-Hi(ハイハイ)が来ていたけれど、関西での知名度はイマイチなのか、誰も知らなそうだった。「あの人たち速いの?」って、いや、たぶんランナーではないと思いますよ(笑)。

貴重品だけ預けてスタート地点へ急ぐ。フルの参加者は2300名と少なめながらも「3時間-4時間」のグループは大集団だったので、「2時間半-3時間&陸連登録」のグループに並ばせて頂く。そのあたり、特にうるさくないのか緩めの大会で有難かった。

ストレッチもそこそこにスタート地点へ移動。一番前のグループのお陰でスタートラインは目の前、と絶好のポジション確保。天気は晴れ、気温はちょっとだけ高いかも、でもほぼベストコンディション。走る格好は、キャップにタンクトップ+アームウォーマー、薄手の手袋にタイツ+ショートパンツ。シューズはターサージールWide。携行食はスポーツ羊羹1本+飴数個。本日の目標は、30kmまで4:15/kmで行き、あとはそのときの余力次第。3時間5分を切って自己ベストを出すのが最低のノルマ。

午前10時にフルマラソンスタート!有難いことに10秒でスタートラインを切る。まわりにつられて猛ダッシュ!陸連登録ランナーをかいくぐってどんどん前に出る。コースは噂どおり確かに狭いけれど、すぐに走り易い位置まで上がることが出来たので問題なし。

手元の時計で5km通過が21分ほど、いいペース。とにかく周りに引っ張ってもらいながら4:15/kmよりも遅れることなく走り続けたい。コースはまず反時計周りに回ってスタート地点近くまで戻り、一つ目の折り返しを通過して対抗から来るランナーを左手に見ながらまたスタート付近に戻っていく。ほぼ1キロごとにキロ表示が設定されており、表示の下にメッセージが書いてある。「自分に負けるな!」ってよく目にするけれど、自分に勝つ自分と負ける自分がいるわけで、結局勝つのも負けるのも両方とも自分なのよね、と禅問答のようなことを考えながら走る。

と、いきなり10km地点が出てきてちょっとびっくり。タイムは42分くらい。設定より30秒の貯金、わずかに速過ぎるけどいい感じ。公認大会なのでキロ表示は正確なはず。このまま押して20kmを84分で通過したい。

石畳もあってちょっと走りづらい川沿い歩道を進み、スタート&ゴール地点をまた通り過ぎて、自分らの駐車場の前も越えていく。あっち行ったりこっち行ったりで、もうすでに何処を走っているのかわからなくなる複雑なコース設定。大半が川沿いで基本的にフラット。幾つかきつい上り坂もあったけれど、上り切るとすぐに同じくらい下るので、下りでタイムを取り戻せた。日が当たると少し暑いがまったく気にならない。日陰は寒くてちょうど良い。

エイドは全部で13箇所、すべてに水とスポドリが置いてあるのは有難かった。食べ物はバナナ、パン、紀州名物の梅干しがあったけれど、最後まで空腹を感じることなくスポドリのみを飲み続けた。

15km地点、好調に走っていたところいきなり左足ふくらはぎに痛みが走る。「あっ」と小さく声を上げるも、すぐに痛みは治まったが張りが残っている。すでに自分の限界ペースで走っているということか。

20km通過が1時間23分30秒くらい(41分30秒)、更に貯金が出来た。ハーフの通過が1時間28分くらいか。これは...狙える、サブ3!とにかくこのままのペースで30kmまで押したい。スポーツ羊羹半分をかじって気合いを入れる。

2つ目の折り返しを越えてしばらく川沿いを走る。スタートからもう何十回時計を見ただろうか、とにかく4:15/kmよりペースが落ちないように、かといって速過ぎないように4:10-12/kmを維持して走る。川の分岐点で右折して長い折り返しに入る。対岸を走るランナーは間違いなくサブ3ペースのはず。気持ち的にすぐにでも折り返したいのに25kmの折り返し地点が遠い...目の前にいた3人ほどの集団に追い付いて、しばし風よけにさせてもらいつつ少しずつ前に出るも、そのうちの一人が必死に喰らいついてきて追い抜いていく。自分もすでにいっぱいいっぱいなので敢えて追わず、ひたすらイーブンペース維持。

やっとのことで25km地点、折り返したところで今度は右足ふくらはぎに軽く電気が走る。これで両ふくらはぎに痛みが来たけれど、だからどうした、今ここでそんなことは気にしていられない。すでにスタートからアクセルずっと踏みっ放しで限界状態なのだから、どこかが痛くなったって不思議はない。先ほど追い抜かれたランナーを抜き返して、また違うランナーに抜かれたり抜いたりを繰り返す。正直、25km地点を過ぎてかなり苦しくなってきており、気持ち的に早く30kmに到達したい。30km通過の目標タイムは2時間6分。それならば残り12kmを54分=4分半/kmで走ればサブ3を達成出来る計算。195mは根性でカバー出来るはず。

だいぶ前方に30km地点が見えてくる。前半は、あっという間に1キロがやってくる感覚だったけれど、かなり疲れてきたのか今は1キロが長い。通過タイムはほぼ2時間6分、希望時間どおり。まだサブ3いける!

あー、でもかなり苦しくなってきた。4:10/kmをまったく切れなくなってきた。少しペースが落ちたような気がする。貯金を食いつぶす走りはあとが怖い。このままでいけるのか、酸素の足りない頭で何度も計算を繰り返す。自分的にこのペースはフルマラソンというよりは、スピード練習の感覚。「サブ3を達成するにはこのままのペースでゴールまで走り切らないといけないのか。はっきり言って息抜く暇がまったくないじゃん」と弱気の虫が頭をもたげ始める。

思わず隣の長身ランナーさんに話しかけた。「このままだとサブ3、厳しいかもしれませんね」「そ、そうですか?」と答えてくれたランナーさんはそこから少しペースを上げた、というか正確に言うと4:20/km台まで落ちかけたペースを元に戻してくれた。

有難いけれど、猛烈に苦しい。足が動かない。これについていくべきなのか、ついていったら途中でつぶれてしまうかも。でも、でも、もしここで離れたらもう気持ちも切れて一気にペースが落ちて、サブ3を達成出来ない気がする、というか出来ない。今はとにかくこのランナーさんに引っ張ってもらうしかない。切れそうな気持ちを紙一重でつなぎとめる。文字通りの正念場。

走りながら次々と考える。今まで数々走ったマラソンで今が一番苦しい瞬間じゃないか?もっと苦しい経験ってあっただろうか。今ここで思わず歩き出したり、立ち止まったりしたらどうなるんだろう。「30kmまでサブ3ペースで、そこから歩いちゃいました」って、ネタになって笑ってもらえるかな、と考えてしまう弱気の自分。「いや、そんなこと許されるわけないでしょ」と冷静な判断を下す自分。そんな相反する二人の自分を遠巻きに眺める第三者的な自分。あー、もはや酸欠による自己分裂状態なのか、はたまた幽体離脱か!

とにかく、またこんな苦しい目に遭いたくない。ここまで30kmも苦しんできたのを無駄にはしたくない。泣き言は封印、マイナス思考回路を強制シャットダウン。ペースを維持して前を追うことに集中。残り半分のスポーツ羊羹をかじって根性を入れる。

川沿いコースを左折、橋を渡ってスタート&ゴール地点に戻っていく。呼吸はそれほど苦しくないけれど肝心の足が動かない。先週の大阪ハーフの疲れが残っているのか。いや、もうここまで来たらそんなことはまったく関係ない!

ときたま吹く向かい風が強くて一気にスピードが落ちる。「風よ、今だけは吹かないでくれ!」と何度も念じながら走る。もはやどこの地点だったかはっきり覚えてはいないが、たしか35-40km間のキロ表示で、松岡修造が「諦めるな!」と叫んでいる写真があった。そこでムチが入った。最後のエンジン、わずかに残っていたド根性に点火!ずっと自分を引っ張ってきてくれた長身ランナーさんのペースが落ちてきたところをかわす。すれ違う瞬間に気持ちを込めて「(僕らサブ3)いけます!」とエールを送る。

見えてきた40km地点、通過タイムは2時間49分。残り11分、油断しなければ、コースアウトしなければ、大ゴケしなければいけるはず。でももう足が限界。あと2km未満、ゴールらしきものがいまだ見えない、おかしい。ゴールは何処なんだ!と、右前方にそれらしきものがやっと見えた。川沿いコースを外れて右折、最後のストレート。「サブ3、いけるよ!」と沿道から声がかかる。時計を見ると59分を切れそうだ!やっと、今やっとここで確信した、「今日、サブ3を達成出来る!」達成したらどんな気持ちになるのだろう、あと数十秒でそれが分かるはず。世界が変わる?たぶんそこまでじゃないと思うけれど、もうめちゃくちゃ嬉しいはず。絶対間違いない。

ダーッ!! とガッツポーズでゴールに駆け込む...

タイムはネットで2時間58分36秒、グロスで2時間58分46秒。
グロスでもサブ3を達成出来たことが嬉しい!ちなみに自己ベストを約7分更新。

シューズのチップを取ってもらい、ふと思い出して後ろを振り向く。長身ランナーさんがすでにゴールしており、椅子に座りこんでいる。おそるおそる声をかけてみる。「はい、私も達成しました、サブ3!」との嬉しいコメント。二人でがっちりと握手、御礼を述べる。「30km地点から引っ張って頂いて本当にありがとうございました。あれがなかったらもう絶対に、絶対にサブ3達成出来ませんでしたよ」話しているうちに思わず涙声になってしまった。長身ランナーさんも「最後、声かけて頂いて、あれで...ありがとうございました!」と言ってくれた。再度握手、お互いの健闘を讃え合った。

11年前、富士五湖ウルトラで初めて100km走って、完走して、泣いた。あれからいろいろあったけれど、走り続けてきて良かった。今日達成するとは思わなかったけれど、よくここまで来たなぁ、としみじみ思いました。

今回サブ3を達成出来たのは、体調、気象条件、コースの難易度、そしてスタートで並んだ位置、すべて好条件が重なったからだと思います。

先月1月は初めて月間330kmも走った(六甲トレイル45km含む)。4:15/kmでの30km走、直前の大阪ハーフで4分/kmで走ったことも効果があったと思います。

なによりも、毎週火曜日の長居公園練習会でレースペースをイメージした練習が出来たことが一番大きかった。やはりサブ3を達成するにはレースペース以上のスピードトレーニングが不可欠だと思います。

体重は...61kg止まり、減量目標の58kgまでは落とせなかった。体脂肪率は19-20%のままだけれど、これはあまりスピードとは関係なかった。この1年間、断酒した効果もあったはず。お菓子は最後まで止められなかった(笑)。

次は何を目指そうか。
とりあえず5月の萩往還250km完踏、そして100kmでのサブ10達成。この2つが次の目標です。

今は、ただただ、ほっとしており、しみじみと喜びを味わっています。

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2015年12月 防府マラソン

昨年に続いて2度目の防府マラソン。レース前の1週間が出張+飲み会続きで強制カーボローディング状態(昨年も同じことを書いていた...)。移動日の土曜日はかなり疲労感が溜まってだるく、午前中に家事を終えて昼寝1時間だけしてから出発。
今回はマレーシアでのラン仲間の皆さんと一緒に参加、徳山にて再会を喜びマラソン談義に花を咲かせました。やっぱり単独参加よりも団体の方が何倍も楽しい!

レース当日は山口県が地元の仲間の車でラクラク会場に移動。2時間前に入っておしゃべりしながらゆっくり準備。スタートは12時2分(2分なのはテレビ中継のためらしい)で、昨年は何も食べずに走って撃沈したので、今年はレース前にしっかり食べておく。控室の体育館は暖房がきいており、あったかくてとても快適。出走者が3000人未満のためトイレも混んでない。今の日本ではこういう大会はほぼ皆無であるため、防府にはこのままで残って欲しいと切に願う。
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天候は薄曇りで風もほとんどなし。走ってみて思ったけれど、今まで数十回フルマラソン出走した中でベストコンディション、言い訳のきかない好条件でした。走る格好は、ランシャツ+アームウォーマー(一度も上げ下げすることはなかった)、下はアンダー+タイツ+ランパン(飴とスポーツ羊羹を入れておくポケットが欲しかった)。動きづらいかな、と思ったけれど走り出せば暑さも含めてさほど気にならず。それとキャップ+手袋。シューズは初のターサージール。期待のターサーでしたが、後半シューズの中で足が擦れて左足に水膨れ、そして中指の爪がやられてかなりの痛みに苦しみました。紐がゆるかったのか、今の自分の体重にはちょっとソ-ルが薄いのか、次回のフルでも履くかは悩むところ。

さて、スタート直前に自分のゼッケン番号のエリアに入って号砲を待つ。本日の目標タイムは最低限3時間10分切り。あわよくば3時間5分を切っての自己ベスト達成、これは今の体重からしてちょっと高望みか。
直前にかなり前後左右にスペースを詰めて並ばされたせいか、スタートしてからも自分の歩幅で走れず、2kmくらいまではぶつかりそうな渋滞の中を走る。大外からダッシュしていくランナーもいて、その人達について行ってもよかったかもしれない。
今回はラン仲間4人で一緒に走って交替で風よけをしながら走る作戦だったけれど、スタートであっさりばらけてしまい、結局Hさんと二人だけで併走。とりあえず4分20-25秒/kmペースを維持しながら渋滞の中を走る。ついた集団が遅すぎると思えば二人で前に出て、更に前の集団を追いかける。最初は少し風があったため、なるたけ集団の中で走ってスタミナ温存する作戦。一方で微妙にペースが上がらずストレスを感じる。さっさと前に出たい気持ちもあったけれどまだ前半なので自重。

スタートから工場エリアを2周して会場のソルトアリーナに二度戻った後、いよいよ市街地に出ていく。集団がじりじりとペースを落としていくのに耐えられず、そのあたりから集団を抜け出して目の前のペースの速い人を追って、次々と風よけを変えながら走っていく。

中間点の通過タイムが1時間33分くらい。これじゃちょっと3時間5分切りはきつい、やはりもう少し早めにペースを上げるべきだったか、と悔やむも一方で変にペースを上げ下げしてしまってバテるのも怖いところ。
中間点のすぐ先に英雲荘という建物があって、その真下の公園が萩往還140kmコースのチェックポイント。そこを越えて太鼓の応援団を右に見ながら線路をくぐって左折すると防府駅前。昨年はこのあたりでトップの川内選手とすれ違ったけれど、今年はまだトップは来ない。24kmあたりで先導車がやって来て、トップを見るとなんと藤原新選手。真っ黒に日焼けした精悍な姿。その10-20mくらい後ろをものすごく苦しそうな表情の川内選手と他のランナーが追いかけていく。藤原選手の姿が格好よくて感動。その勢いを自分ももらって走ろう、とポケットのスポーツ羊羹をかじってみるも、そんな急にペースは上がらない。

26km過ぎに左折して30kmの折り返し地点を目指す。昨年も走っているので折り返しが見えなくても焦りはしないけれど、どうもこのあたりでペースが上がらず少しもがいたような走りになるのが自分でも分かる。すれ違うランナーの数が非常に多くなり、ちょうどサブ3を目指しているらしき集団がやって来た。
折り返して30km地点を通過。有難いことに疲労感はなく、ここから気持ちを切り替えて「残り10kmのペース走」のつもりで走ることにする(実際は12kmだけれど)。いつもの長居公園の練習会と同じと思えばいけそうな気がした。とにかくズルズルとペースが落ちないように意識して全身を動かして走る。競り合うランナーがいれば迷うことなく抜いていく。植松跨線橋を越えて右折、県道187号線に戻ったところで最後尾ランナーのすぐ後ろを収容車が追走しているのを見た。あれは走りづらいだろうなぁ。

しかし、自分では結構走れているつもりなのにGPSを見るとそれほどペースが上がらない。シューズの中で左足が滑って水膨れが出来つつあるのが分かる。中指の爪がつぶれてかなり痛い。せっかくのターサーだけれど、うまく足に合わなかった。もっと履き慣らしてからレースに出るべきだったのかもしれない。もはや泣き言をいっても始まらないので、とにかくひたすら前を追う、気持ちだけはペース走のつもりでひた走る。39km地点でラン仲間のトップに追い付いて、そこから逃げモードに入って少しペースが上がる。なんとか3時間5分台で入りたい!という思いで走るもちょっと厳しいか。ラスト1kmでゴール地点が見えてくる。競技場手前を左折、去年はこのへんでもう7分/km近くまでペースが落ちて、お年寄りランナーに抜かれたことを思い出す。競技場に向かって今度は右折、ゲートが見えてくるも、あー、思ったよりもゴールまでが結構遠い。ここで時計が目に入って5分切りを観念。競技場をほぼ一周してゴールへ。

タイムはグロスで3時間6分38秒、ネットで3時間6分12秒。

終わってみればセカンドベスト。最低目標の10分切りが出来たのは良かったけれど、もう少し早いうちからペース上げておけばまた違った展開になっていたかもしれない、と考えさせられたレースでもありました。でも、サブ3を達成するためのヒントや課題みたいなものは今回掴めたと思います。もっとまじめに本気で取り組まないといけない、ということが。

防府マラソンはコースが単調なので、もう今年で終わりにしよう(来年12月は奈良か青島太平洋を走ろう!)と考えていたけれど、来シーズンこそサブ3を達成するのであれば、それはやはりここ防府が最適ではないだろうか、とあらためて思いました。スタート直後の渋滞はひどかったけれど、コースはフラット、12月という季節、スタート時間、レース前の快適な環境、これらが整っているのは非常に魅力的。

まぁ、まだゆっくり考える時間があるので、今は(気乗りしない)スピード練習を重ねながら体重を落とすことだけに注力します。今回は大小トイレも行かず、最近苦しんできた左肩痛も発症せずに済みました。走り終えて、結果オーライでほっとしました。

以下、手元GPSのラップタイム。ところどころ計算が合わないのはいつものことで、とりあえず各5kmで見れば、ほとんどペース変わらずに走れました。上を目指すにはこれをもうちょっと底上げしないといけないわけで...(苦笑)。
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4:43-4:25-4:22-4:25-4:25 22:22(5km)
4:24-4:21-4:22-4:19-4:17 21:47/44:09(10km)
4:21-4:18-4:19-4:24-4:23 21:47/1:05:56(15km)
4:22-4:20-4:23-4:20-4:21 21:48/1:27:44(20km)
4:17-4:23-4:25-4:23-4:19 21:50/1:49:34(25km)
4:22-4:21-4:25-4:28-4:27 22:05/2:11:39(30km)
4:21-4:21-4:22-4:25-4:25 21:56/2:33:35(35km)
4:25-4:29-4:25-4:20-4:16 22:01/2:55:36(40km)
4:19-4:20-1:22 10:01(42.195km)

2015年11月 福知山マラソン

福知山マラソン初出走。岡山、神戸に続く3週連続の第三弾。
ラン仲間の皆さんと一緒に車で現地へ。普段は単独での参加が多いので、車中のおしゃべりはホントに楽しかった。
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福知山は25回を数える歴史ある大会ですが、ここ数年で参加人数が急増したのか、着替えの体育館は完全にキャパオーバー。男子は着替える場所がほとんど無い状態でこれは解決すべき問題。行きは駐車場も入れるのに渋滞、帰りは更に大渋滞で出るのに1時間半ほどかかった。あり得ない...
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さて、レースは出だしゆっくりながらも徐々に上げて4分20秒/kmペースで走ってみる。岡山マラソンと同じパターンでどこまでいけるものか。岡山は15kmで早々にバテたけど、福知山は25kmくらいまでいけた。そこからお約束どおり徐々に落ちてきて、35km地点で4分40秒、更に40km地点を過ぎてからの上りで終了、歩きたくなったけれど大勢の応援があったのでなんとか走りをキープ。上りは得意なはずなのに後続ランナーにサクサク抜かれた。

ネットのゴールタイムは3:13:04


途中では3時間10分切りも見えていたのに、終わってみれば2週間前の岡山マラソンとほぼ同タイム。そしてゴール後のダメージ大。
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コースは細かいアップダウンはあったけれどほとんど折り返しの基本走り易いコース。飲み物エイド数は十分、応援も結構あった、と記憶しています。地味だけどさすが歴史ある大会でした。

しかし、本気で体重を減らさないと、1ヶ月後の防府はまた同じレースを繰り返すことになるだけなので、気合いを入れねば。でもマラソンのシーズン=忘年会のシーズンも始まるわけで...

2015年11月 神戸マラソン

神戸マラソン、走ってきました。
前日の土曜日、咳が止まらずお医者さんへ行って薬をもらう。午後にたっぷり昼寝をして体力回復をもくろむも、そのせいで眼が冴えて夜中寝られず自分のアホさ加減をひたすら呪う。

自身初の大都市シティマラソンということで、人混み嫌いなのでなんだか気乗りせず、体調も悪いし先週の岡山マラソンの疲れも残ってるし、と当日朝の布団の中で言い訳を唱える。でも天気は回復傾向だし、来年また当選するか分からないし、なんとか気合いで起き上がる。

ランナーによるラッシュを警戒して大阪駅からあえてJRではなく阪神線に乗ったのが正解で座れました。その前に天王寺駅から乗った環状線はすでにランナーだらけ。すごいな、神戸マラソン

三ノ宮の地下道で着替えて時間をつぶし、午前8時に地上に出ると晴れてますよ、暑くなりそう! 動線がしっかり整備されておりストレスなくスタートラインに並ぶことが出来ました。運営良かったです。8時15分で荷物預けが終了、しかしアジア系外国人のランナーの皆さんがそれを理解していないのか、ずーっとお喋りしていたので「もうすぐ締め切りますよ」と教えてあげたらものすごい勢いで荷物預けトラックに突っ走って行った。海外から来るランナーのためにももっともっと英語表記やアナウンスがあった方がよさそうです。

Aゼッケンランナーの区画で30分ほど待たされるが、その間、立山マラソンでお会いしたF村さんと話しながら時間をつぶすことが出来た。

午前9時にスタート、「あと1分です」と言うべきところでいきなり「あと10秒です」という間違いアナウンスがあってかえって場がなごむ。スタートしてから狭い繁華街を走るが周りのランナーと何度もぶつかる。と、トイレがあったのでとりあえず駆け込む。30分も待たされて少し冷えた。ここでF村さんとはお別れ。

コースに戻って走り出すと、今度は靴ひもがほどけて結び直す。今日はこんな日なのかな。しかしとにかく体が重い、足が上がらない。今年の6月から減量を初めて一時は69kgから61kgまで落としたけれど、10月と11月の海外出張で走れず食べまくり、おまけに風邪までひいて、今朝計ったら64kg。昨晩多めに食べたとはいえリバウンドしちゃってます。お腹が少しせり出てきたせいで足が上がらないのかも。あー、せっかく頑張ってきた今年の夏の成果が水の泡。なんでこんなことになったんだろう、とスピードが出ないまま走りながらひたすら自問自答を繰り返す。レース序盤からすでに独り反省会で気が滅入る。

最初の5kmにネットで25分以上かかってしまった。こんな調子ではゴールタイムはどうなることやら。とにかく今まわりにいるランナーのペース必死についていくしかない。ペースは4分45-50秒/km、とりあえずこのままハーフくらいまで粘って、せめてサブ3.5は死守したいところ。ま、来週も福知山フル走るし、今日は長距離練習と割り切って走ろう。

その後はひたすらマシンのように4分45-50秒/kmを刻む。有難いことに給水エイドが十分に設置されており、1回おきに水分を摂った。どうでもいいけど、給水エイド以上にオールスポーツの写真撮影ポイントが設置されていた。1kmに一カ所くらいあったかも。

たしか20km手前でシスメックスの応援団の中に、野口みずきさんを見つけて慌ててハイタッチ、テレビで見るのと同じ顔してました(当たり前か)。

その後も同じペースを維持、抜かれっ放しだったのが少しずつ抜く側に回った。なんとか30kmまでこのペースで行ければサブ3.5いけるな、と思ったけれど、イカンイカン、マシンに邪念は禁物。思考回路を切ってただひたすら走らなくてはいけない。周りと競っている間に30kmに到達。あれ、ノエビアスタジアムってよく行く長田のお客様の工場に近いところじゃないですか。ここもコースだったんだ。

更にマシンのまま走り続け、35km地点あたりでT川さんとMさんと相次いで会えました。そこから浜手バイパスを上ると学生さんが等間隔で応援してくれており、これは嬉しかった。ポートアイランドに渡って、そこから結構遠回りさせられてゴールへ。

タイムはネットで3:23:46、先週の岡山マラソンから遅れること10分。

 

トイレや靴ひもを考えれば、良かったかなと思います。結局最後までペース落とさずに走り切ることが出来たのは収穫だったかも(というほどのペースでもありませんが)。


ゴール後に着替えていた隣のランナーさんは香港人。「フラットで走り易かったね」とおっしゃっていました。私は数年前にSC香港マラソンを走ったことがあるけれど、これは終始高速道路を走るコースで、今日浜手バイパスを走ったときにちょうど香港マラソンのことを思い出した。それにしてもアジアを中心に外国人ランナーさんが多かったと思います。さすが知名度高いぞ神戸。

着替えてすぐにポートライナー、三ノ宮から新快速であっという間に大阪へ。思ったよりも早く自宅に帰れました。人混みを警戒していたけれど、終わってみればスムーズな運営でした。コースはフラット、給水エイドは多く(給食は準備が遅れていたけれど)、今日の天気はやや暑い時間帯もありましたが、言い訳無用のGood Conditionだった神戸マラソンでした。

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